妹の赤ちゃんのお食い初めに招かれたとき、「どんな服装で行けばいいの?」と迷ってしまう方は多いものです。
お食い初めは赤ちゃんの健やかな成長を願う大切な行事であり、家族や親族が集まるお祝いの場。
親族として参加するからには、場の雰囲気に合ったきちんとした服装で出席したいですよね。
この記事では、「お食い初めにふさわしい親族の服装」をテーマに、服装マナーの基本や避けたいNG例、季節や場所に合わせたコーディネートのコツなどを、やさしくわかりやすくまとめました。
フォーマルすぎずカジュアルすぎない“ちょうどいい”装いを選ぶポイントや、困ったときの対処法なども詳しくご紹介しています。
この記事を読めば、TPOを押さえつつ安心してお祝いの席に参加できる服装の選び方がわかりますよ。
「服装が浮いてしまったらどうしよう」
「きちんとして見えるけど動きやすいスタイルは?」
といった不安を解消し、赤ちゃんのお祝いの場にふさわしい装いを自信を持って選べるようになるはずです。
お食い初めの意味と服装に気をつけたい理由
お食い初めってどんな行事?
お食い初め(おくいぞめ)は、生後100日ごろに行われる、日本の伝統的な儀式のひとつです。
赤ちゃんが「一生食べ物に困らないように」と願いを込めて、家族が赤ちゃんに食べる真似をさせるという大切なお祝いの行事なんですね。
この時期の赤ちゃんはまだ離乳食も始まっていないことが多く実際に食べるわけではありませんが、大人が箸で料理を赤ちゃんの口元に運ぶしぐさをして、成長を見守る気持ちを家族で共有します。
お祝いの席では、赤ちゃん用の祝い膳が用意され
- 鯛
- 赤飯
- 煮物
- 汁物
- 香の物
地域によっては「歯固めの石」などを用いた儀式もありますよ。
家族や親族が集まり、みんなで赤ちゃんの健康や将来を願う時間は、なんともあたたかく、やさしい空気に包まれます。
家族にとっての大切な節目だからこそ、服装マナーも大事
お食い初めは赤ちゃんにとって初めての大きなお祝いごとでもありますが、それを見守る家族にとっても思い出深いひとときになります。
親族として参加する側も、赤ちゃんのためにきちんとした服装で参加することで、場の雰囲気を大切にしようという気持ちが自然と伝わるんですね。
とはいえ、形式ばった格好をする必要はなく、落ち着いたトーンで清潔感のあるスタイルを選ぶのがポイントです。
ほんの少しだけ「きちんとした印象」を意識するだけでも、お祝いの席にふさわしい装いになりますよ。
親族としてのお食い初めの服装選びのポイント
フォーマルすぎずカジュアルすぎない「きちんと感」がカギ
お食い初めは結婚式のような厳格なフォーマル行事ではありませんが、それでもあまりにもカジュアルすぎる服装では場の雰囲気に合わず、周囲から浮いてしまうこともあります。
特に親族として出席する立場であれば、適度な「きちんと感」が求められます。
フォーマルすぎず、それでいてきちんと整った服装がベストといえるでしょう。
女性の場合、膝丈のワンピースは失敗が少ない定番アイテムです。
落ち着いた色味のものを選べば、年齢や季節に関係なく着こなしやすいですし、上品な印象を与えることができます。
また、シンプルなブラウスとスカートのセットアップもおすすめで、アクセサリーや羽織りものをプラスすることで、よりお祝いの場にふさわしい雰囲気を出すことができますよ。
加えて、服の素材も重要なポイントです。
カットソーやジャージ素材などは避け、できれば少し張りのある生地や光沢感のある素材を選ぶと、よりきちんとした印象に仕上がります。
服の色は
- 白
- ネイビー
- 淡いベージュ
季節や開催場所(自宅・料亭)によっても変わる服装選び
お食い初めが行われる場所や、季節によっても適した服装は少しずつ変わってきます。
まず開催場所について、自宅での開催であれば、そこまでかしこまった服装でなくても大丈夫ですが、だらしない印象にならないように注意が必要です。
たとえば、柔らかい素材のカーディガンや、膝丈のワンピースなど、リラックス感と上品さの両方を意識した装いがちょうど良いでしょう。
一方、料亭やホテル、レストランなどでお食い初めを行う場合は、よりフォーマルな雰囲気になりますので、それに合わせてきちんと感のある服装が求められます。
光沢のあるブラウスやセットアップ、ジャケットを羽織るスタイルが安心です。
靴はヒールが低めのパンプス、バッグは小ぶりなハンドバッグがよく合います。
また、季節によっても注意したいポイントがあります。
夏場は涼しげで清潔感のある薄手の服装を心がけつつ、ノースリーブなど露出が多くなりすぎないように羽織り物をプラスすると上品さが保てます。
冬場は暖かさを重視しつつ、厚手のニットや黒ずくめにならないよう、色でバランスを取ると◎です。
ワンピースやセットアップが無難?パンツスタイルもOK?
女性の服装で迷ったときは、ワンピースやセットアップを選んでおくと失敗が少なく安心です。
特に、きれいめな膝丈のワンピースは、お祝いの場にちょうど良い上品さと華やかさを兼ね備えています。
レースやフレアデザインなど、ほんの少し女性らしさを感じさせるディテールも加えると、優しい印象になりますよ。
パンツスタイルももちろんOKですが、カジュアルすぎる印象にならないように気をつけて。
センタープレスの入ったスラックスや、とろみ素材のパンツと合わせれば、きちんと感を保ちつつ動きやすさも確保できます。
トップスには、シンプルなブラウスやカットソーを合わせて、アクセサリーや靴で華やかさをプラスするのがポイントです。
色味はネイビー、グレー、淡いピンクやベージュなどの落ち着いたトーンがおすすめです。
全体的に「親族として、赤ちゃんを祝う気持ちが伝わる服装」をイメージしてコーディネートすると、失礼がなく安心してお祝いの席に参加できます。
お祝いの場にふさわしくない服装とは?NG例をチェック
黒一色はNG?地味すぎる服はお祝いの場に不向き
黒のワンピースやスーツはフォーマルな印象があり、冠婚葬祭などにも使える定番のカラーではありますが、お食い初めのような「お祝いの場」においては少し注意が必要です。
全身黒で統一してしまうと、どうしても「喪」のイメージが強くなってしまい、場にふさわしくないと感じられてしまう可能性があるんですね。
もちろん、黒の服自体がNGというわけではありません。
例えば黒いワンピースを選ぶ場合でも、インナーに淡い色を合わせたり、スカーフやネックレスなどでアクセントを加えることで、地味すぎる印象を避けることができます。
靴やバッグに明るい色を取り入れたり、光沢感のある素材を選ぶのもおすすめです。
また、黒以外にもネイビーやグレーといった落ち着いた色味を選ぶことで、フォーマル感を保ちつつも重たくならず、お祝いの場にふさわしい雰囲気を出すことができます。
できるだけ「少し華やかさのあるスタイル」を心がけると安心です。
露出の多い服・カジュアルすぎる服も要注意
肩や背中が大きく開いた服、深いスリットが入ったワンピース、オフショルダーやシースルー素材など、露出が多めのデザインは控えた方が無難です。
とくに親族として出席する立場であれば、上品で清楚な印象を与える服装を意識したほうが安心です。
また、カジュアルすぎる服装も避けたいところ。
たとえば、
- Tシャツやパーカー
- ダメージジーンズ
- ショートパンツ
- サンダル
あくまで「赤ちゃんのお祝いにふさわしい服装か?」という視点で選ぶのがポイントです。
迷ったときは、清潔感があって落ち着いた雰囲気の服を選ぶようにしてみてくださいね。
服装以外にも気を配りたい!全体の身だしなみチェック
靴・バッグ・アクセサリーはどうする?
足元や持ち物、アクセサリーなどの小物類も、全体の印象を左右する大切なポイントです。
靴については、ローヒールのパンプスやきれいめなバレエシューズがもっとも無難でおすすめです。
ヒールが高すぎる靴は歩きづらかったり、場にそぐわない印象を与えることもあるので注意が必要です。
靴の色はベージュ、グレー、ネイビーなど落ち着いた色合いがよく、全体のコーディネートにもなじみやすくなります。
バッグは、コンパクトなハンドバッグやショルダーバッグが理想的です。
- あまりにも大きすぎるバッグ
- リュックサック
- カジュアルな布製トート
上品なレザー素材や、シンプルなデザインのものを選ぶと、きちんとした雰囲気が出せますよ。
アクセサリーについては、控えめなものを1点だけ身につけるくらいがちょうどいいです。
パールのネックレスや小ぶりのイヤリングなど、上品で清楚な印象を与えるものがおすすめです。
あまりキラキラしたものや大ぶりなアクセサリーは、お祝いの場にはそぐわない場合もあるので、華やかさよりも「上品さ」を意識して選ぶようにしましょう。
ヘアスタイルやメイクは清潔感を意識して
服装が整っていても、髪型やメイクが乱れていては全体の印象も崩れてしまいます。
髪はまとめ髪やハーフアップなど、顔まわりがすっきり見えるスタイルにすると清潔感があり、好印象につながります。
肩につく長さの髪であれば、軽く巻いて毛先を整えるだけでもきちんとした印象になりますし、ショートヘアの方はワックスやバームなどでツヤ感を出すと落ち着いた印象になります。
メイクも濃すぎず、ナチュラルに仕上げるのがポイントです。
ファンデーションや下地で肌のトーンを整え、チークやリップで少し血色感をプラスすると、顔色も明るく見えて元気な印象を与えることができます。
アイメイクもあくまで控えめにして、全体的にやさしく自然な仕上がりを心がけましょう。
赤ちゃんやご家族とも近い距離で過ごす時間なので、清潔感と親しみやすさのある見た目を意識してみてくださいね。
服装に迷ったときの対処法や相談先は?
妹に直接聞いてみるのもひとつの手
「どんな感じの服装で行けばいい?」と妹さんに率直に聞いてみるのは、とてもシンプルで確実な方法です。
特に家族間での行事であれば、堅苦しく考えるよりも、まず本人に聞いてみることで不安が一気に解消されることが多いです。
妹さんも、自分の子どものお祝いに来てくれるお姉さん(またはお兄さん)に対しては、きっと気軽に答えてくれるはずですし、むしろ聞いてもらった方がありがたいと感じることもありますよ。
また、会場の雰囲気やその家族独自のルール、例えば「写真撮影がメインだから明るい色味の服がいいよ」など、具体的なアドバイスをもらえることもあります。
さらに他の家族や親戚がどんな服装で来る予定かもあわせて聞いておくと、自分だけ浮く心配も減ります。
遠慮せずに軽く聞いてみると、思った以上にスムーズに服装の不安が解消されることも多いですよ。
迷ったら百貨店やレンタルショップを活用
どうしても手持ちの服に自信がないときは、無理に買い足す前に百貨店の店員さんに相談してみるのもいい方法です。
百貨店には経験豊富なスタイリストや販売員さんがいるので、「親族としてのお祝いの席にふさわしい服装を探しています」と伝えるだけで、シーンに合った服を提案してもらえます。
また、最近ではフォーマルウェアのレンタルサービスもとても充実しています。
ネットでも気軽に借りられるので、必要な時だけ使えてコスパも◎。
試着や返却も簡単にできるサービスも多いので、「この日のために買うのはちょっと…」という場合にもぴったりです。
特別な日だからこそ、いつもより少しだけおしゃれを意識すると、自分の気持ちも引き締まりますし、写真に残る思い出としても素敵になりますよ。
まとめ:お祝いの気持ちが伝わる服装を心がけよう
TPOを押さえて、失礼なくお祝いの席を楽しもう
妹さんの赤ちゃんのお食い初めは、家族にとっても親族にとってもとても大切な節目となるイベントです。
赤ちゃんの成長を喜び、これからの健やかな毎日を願う温かい行事だからこそ、参加する側もその気持ちにふさわしい姿勢で臨みたいですね。
服装に迷ったときには、「きちんと感」と「お祝いの気持ち」が自然と伝わるようなスタイルを意識してみましょう。
あまりにかしこまりすぎる必要はありませんが、だらしない印象にならないよう、全体のバランスを考えてコーディネートすることが大切です。
場の雰囲気や場所に合わせて、季節感のある素材やカラーを取り入れると、おしゃれもしながら場に馴染むことができます。
TPOを意識するというのは、「誰が主役で、どんな場所で、どんな目的の集まりなのか?」を考えて服装を選ぶということ。
今回のようなお祝いの場では、主役は赤ちゃんですが、それを囲むご家族全体が幸せに包まれる時間です。
親族として場に華を添えるような装いで参加できたら、自然と写真写りもよく、後から振り返ったときにも素敵な思い出になるはずですよ。
服装を整えることで、あなたの思いや心遣いが周囲に伝わり、より一層あたたかい空気を作ることができます。
迷ったときは、「少しだけきちんと」を意識して、安心してお祝いの場に参加してみてくださいね。