お宮参りの絵馬がもっと特別になる選び方と書き方徹底ガイド【赤ちゃんの成長祈願に】

お宮参りって、家族にとって最初の大きな節目のひとつですよね。

無事に生まれてきてくれた赤ちゃんの命に感謝しながら、「この子がこれからも元気に育っていけますように」と神様に願いを届ける。

その願いを形にできるのが、絵馬なんです。

でも、はじめてのお宮参りでは

「絵馬ってなにを書けばいいの?」
「どれを選んだらいいの?」
「奉納ってどうするの?」

とわからないことだらけで、不安になってしまう方も多いのではないでしょうか。

私自身、第一子のお宮参りのときは正直バタバタで、絵馬のことまで頭が回らなかったんです。

でも後になって、「もっとちゃんと気持ちを込めて残しておけばよかったな」とちょっぴり後悔しました。

それ以来、二人目三人目のときには事前に調べて準備するようにして、絵馬も家族みんなで選んで書いて、写真に残して……

とてもあたたかい思い出になりました。

この記事では、そんな私自身の体験もふまえながら、お宮参りでの絵馬の意味や由来、選び方、書き方、奉納のマナーや注意点まで、ていねいにわかりやすくお伝えしていきますね。

特別な一日だからこそ、あとで思い出しても胸がじんわりするような、そんな絵馬との付き合い方を一緒に考えてみましょう。

お宮参りの絵馬ってなに?意味を知るともっと大切に思える

お宮参りは、赤ちゃんが生まれてから約1か月を目安に行う、日本の伝統的な行事です。

家族そろって神社を訪れ、赤ちゃんが無事に生まれたことを報告し、これからの健やかな成長を願うこの儀式には、たくさんの親の愛情と祈りが込められています。

そんな特別な日に「絵馬」を奉納することには、とても深い意味があるんです。

そもそも絵馬ってなんのため?

絵馬の起源は古代にさかのぼります。

昔は、願いごとを叶えてもらうために本物の馬を神様に奉納していたそうです。

でも、それは誰にでもできることではなかったので、次第に木の板に馬の絵を描いて奉納するようになって、それが現代の「絵馬」として受け継がれてきました。

今では馬の絵に限らず、干支や花、子ども向けの可愛いデザインまでいろいろありますが、「願いを書いて神様に届ける」という基本の役割はずっと変わっていません。

絵馬は家族の“願いのかたち”

お宮参りにおいて絵馬を書くことは、ただの習わしではありません。

赤ちゃんはまだ言葉を持たないからこそ、家族が代わりに言葉にして願いを綴る行為は、とても尊くて大切なものなんです。

「この子が笑顔で育ちますように」
「丈夫な体に恵まれますように」

そんな思いを、目に見えるかたちにして神様に届ける。

絵馬は、いわば家族の“未来へのメッセージ”でもあります。

奉納すること自体にも意味がある

願いを絵馬に書いたら、神社の絵馬掛けに掛けて奉納します。

この奉納という行為自体に、

「この気持ちを神様に預けます」
「どうか見守ってください」

という祈りの意味が込められているんですね。

ただ持ち帰って飾るのとは違って、その場で神様にしっかりお願いすることで、家族の想いが神聖な場所に刻まれていく。

そんな感覚が、心を引き締めてくれるような気がします。

家族で絵馬を書く時間が、特別な思い出になる

日々の育児や家事に追われていると、改めて「この子にどんな人生を歩んでほしいか」を考える時間って意外と持てないもの。

でも、お宮参りで絵馬を書く時間は、そんな忙しい毎日の中で立ち止まるチャンスでもあるんです。

パパとママ、祖父母、みんなで思いを言葉にすることで、家族の絆もぐっと深まっていきますよ。

どんな絵馬を選べばいいの?赤ちゃんの未来にふさわしい1枚を

いざ神社に行って絵馬を選ぼうとしたとき、デザインや種類の多さに驚く方も多いかもしれません。

「どれも素敵だけど、どれがうちの子に合ってるのかな?」と迷ってしまうのは当たり前のこと。

せっかくなら、願いを込めるだけでなく、思い出としても大切にできる絵馬を選びたいですよね。

ここでは、赤ちゃんのお宮参りにふさわしい絵馬選びのヒントをお届けします。

デザインだけじゃない、絵馬の“意味”も選ぶポイント

絵馬には華やかなものから、シンプルで落ち着いたもの、キャラクターや動物が描かれたものなど、本当にさまざまなデザインがあります。

つい「かわいい!」という視点だけで選びたくなってしまいますが、大事なのはその絵馬がどんな願いに寄り添ってくれるかということ。

たとえば、干支の動物が描かれているものは「生まれ年との縁」を大切にしたいご家庭にぴったり。

花の絵柄が入ったものは「花のように明るく咲いてほしい」という願いを込めやすいです。

神社独自のシンボルが入っているものは、その神社との“ご縁”を結びたいときに選びたくなります。

赤ちゃん専用の絵馬があることも!チェックしてみよう

最近は、お宮参りや安産祈願の参拝者向けに「赤ちゃん専用の絵馬」を用意している神社も増えています。

たとえば、赤ちゃんの名前や誕生日を書き込むスペースがあったり、足形や手形を押せるタイプだったり、授乳の絵が描かれていたり。

見た目の可愛さだけでなく、記念として残しやすい仕様になっているものも多いんです。

こうした絵馬は、あとでアルバムに入れたり、フォトスタンドと一緒に飾ったりして、成長記録のひとつとしても重宝されます。

神社の公式サイトや社務所で事前に確認しておくと、当日スムーズに選べますよ。

大きめサイズや家族共有タイプも人気

最近は、家族みんなで願いを込められる「大きめサイズの絵馬」も人気です。

お父さん・お母さんはもちろん、おじいちゃんおばあちゃんも一緒にメッセージを書き込んで、赤ちゃんに“家族全員からの愛”を届けられるというのがなんともあたたかいですよね。

サイズが大きい分、写真にも映えやすく、お宮参り後に記念撮影するのにもぴったりです。

「こんなにたくさんの人に祝福されて育ったんだよ」と、将来お子さんに伝えてあげられるエピソードにもなります。

願いごとの書き方に迷ったら|やさしく具体的にがポイント

いざ絵馬に向き合ったとき、「さて、何を書こう?」と手が止まってしまうこと、ありますよね。

特にお宮参りでは、赤ちゃんのことを思えば思うほど言葉に詰まってしまう…

そんな優しい気持ちを持つママやパパはきっと多いはずです。

でも大丈夫、難しく考えすぎなくていいんです。

ポイントは「やさしく、具体的に、気持ちを込めて」それだけで十分に素敵な絵馬になりますよ。

形式より気持ちを大切に。丁寧に書けばちゃんと伝わる

神社では縦書きが一般的ですが、どうしても書きにくい場合は横書きでも問題ありません。

文字の形や字の上手さよりも、「その人がどんな想いでその言葉を書いたのか」が大切なんです。

にじんだ字でも、ちょっと崩れた文字でも、それもふくめて家族の味になりますよ。

願いごとは、赤ちゃんの名前を入れてあげるとより想いが伝わります。

「〇〇が健やかに育ちますように」
「〇〇が毎日笑顔で過ごせますように」

そんな一文に、その子だけの未来がそっと映し出されていきます。

おすすめの願いごと例文を紹介

もし書き方に迷ったら、以下のような表現を参考にしてみてくださいね。

「〇〇が健康に育ち、笑顔いっぱいの毎日を過ごせますように」
「家族みんなが仲良く、あたたかく過ごせますように」
「〇〇が自分らしく、優しい心を持った大人になりますように」
「たくさんの人に愛され、幸せな人生を歩めますように」

どの言葉も、その家庭ならではのエピソードや願いを込めて少しアレンジするだけで、特別な一文になりますよ。

名前や日付は“未来へのメッセージ”になる

願いごとを書いたら、絵馬の裏や下の方に赤ちゃんの名前や日付を入れておくのがおすすめです。

「この日に家族みんなでこの願いを込めたんだね」と、数年後に見返したときに思い出のしおりのような役目を果たしてくれます。

おじいちゃんおばあちゃんが書いた文字や、兄姉が書いたお絵描き風のメッセージも、宝物になりますよ。

たくさんの願いを書きたいときはどうする?

ひとつの絵馬に願いをたくさん書きたくなる気持ち、よくわかります。

でも詰め込みすぎると、読み手(=神様)にも想いが届きにくくなることも。

どうしても複数書きたい場合は、

「赤ちゃん用」
「家族用」
「祖父母から」

などに分けて、別々の絵馬に書くという方法もあります。

それぞれの気持ちを丁寧に言葉にすることで、より想いのこもった奉納になりますよ。

絵馬の奉納タイミングは?持ち帰ってもいいの?

お宮参りの絵馬、いつどこで奉納すればいいのかって、意外と迷いますよね。

「当日バタバタしてて書けなかった」
「天気が悪くて急きょ予定変更」

そんな声もよく聞きます。

でも、絵馬に大切なのは“日付”よりも“気持ち”。

神様はその思いをきちんと見ていてくれると信じて、無理なく心を込められるタイミングを選んでくださいね。

奉納のベストタイミングは“家族が心を込められるとき”

お宮参り当日に絵馬を書いて奉納するのが理想とされてはいますが、必ずしもその日にこだわる必要はありません。

赤ちゃんの体調や天候、移動距離、上の子の予定など、家族によって事情はさまざまですよね。

たとえば、お宮参りの参拝とは別の日に「絵馬だけ奉納しに行く日」を改めて設けるご家庭もありますし、自宅で書いて後日持参するスタイルを取る人もいます。

大切なのは“気持ちを込めて絵馬を掛けること”なので、焦らず、自分たちらしいペースで進めて大丈夫ですよ。

絵馬を持ち帰って飾るのもアリ?気になるルールと配慮

「せっかくだから記念に持ち帰りたい」「家に飾ってずっと見守っていたい」そんな想いから、絵馬を持ち帰る方も増えています。

実際に、神社によっては「奉納用」と「記念用」の2種類の絵馬を用意しているところもあるので、迷ったときは社務所で相談してみてくださいね。

ただし、奉納用として授与された絵馬は本来“神様にお返しするもの”という考えもあります。

なので、持ち帰る場合には「奉納せずに記念品として購入する」といった意識で扱うのが良いかもしれません。

持ち帰った絵馬の飾り方とおすすめの場所

持ち帰った絵馬は、家族の思いが込められた特別な存在。

飾る場所にも少し気を配ることで、よりあたたかい気持ちが続いていきます。

おすすめは、リビングや赤ちゃんの寝室など、家族が日常的に過ごす空間です。

ふと目に入るたびに、

「この子に願いを込めたんだったな」
「あのとき家族で書いたな」

と思い出せるのって素敵ですよね。

もし神棚があるご家庭なら、そこに飾るのももちろんおすすめです。

飾るときは、汚れや湿気を避けるために、フォトフレームに入れたり布を敷いたりして“ちょっとだけ丁寧に”扱ってあげてください。

絵馬を見るたびに、家族の心がひとつに戻れるような、そんな小さな“お守り”になりますよ。

破魔矢とセットで願いを強く!相乗効果も

お宮参りのとき、絵馬と一緒に授かることの多い「破魔矢(はまや)」。

見た目の美しさだけでなく、その意味を知ると「なるほど、これはセットで飾りたくなるわけだなぁ」と納得する方も多いはず。

破魔矢と絵馬、この2つにはどんな関係があって、どう扱えばいいのか。

今回はその魅力と扱い方について、やさしく解説していきますね。

破魔矢ってどんな意味があるの?

破魔矢とは、もともと「魔を破る」と書くとおり、災いを払い、家族を守ってくれるとされる縁起物。

特にお正月やお宮参り、初節句など節目の時期に授かるものとして知られています。

赤ちゃんにとって初めての厄除けのお守りとして授かる破魔矢には、「これからの人生を健やかに、無事に歩んでいけますように」という家族の強い祈りが込められているんですよ。

絵馬と破魔矢は“願い”と“守り”のペア

絵馬が「願いを神様に届けるもの」だとしたら、破魔矢は「その願いを守ってくれるもの」。

この2つは、まるで表と裏のような関係とも言えます。

絵馬に込めた願いごとが、悪いものに邪魔されないように、そっと見守ってくれる存在が破魔矢なんですね。

神社によっては、絵馬と破魔矢をセットで授与してくれるところもありますし、破魔矢に赤ちゃんの名前が書き込めるタイプなどもあります。

せっかくなら、絵馬と一緒に並べて写真を撮ったり、飾ったりすることで「願いと守りがひとつになっている」という実感をより感じられるかもしれません。

破魔矢はどこに飾ればいい?おすすめの場所と注意点

破魔矢を飾る場所としておすすめなのは、家の中でも清らかで目につきやすい場所。

神棚があるご家庭ならそこが基本ですが、ない場合は

「玄関の上やリビングの棚の高い位置」
「赤ちゃんの寝室」

など、家族が日常的に過ごす大切な場所に飾ると良いですよ。

ただ、倒れたり落ちたりしないように安定させること、直射日光や湿気を避けることなど、少しの気配りで状態を長く保てます。

飾るだけでなんとなく安心感が生まれるのは、きっと家族の想いが宿っているからなんですね。

願いが叶ったら、破魔矢も絵馬も“お礼参り”を忘れずに

願いが叶ったと感じたときや、新しい一年を迎えたときには、お礼参りを兼ねて絵馬や破魔矢を神社に返納するのも大切な習慣です。

お焚き上げで感謝の気持ちを天に届けるという意味もありますし、「一区切り」として気持ちがリセットされる感覚もあると思います。

神社によっては他の神社で授かったものでも引き取ってくれる場合がありますので、わからないときは問い合わせてみると安心です。

「願いっぱなし」ではなく、「ありがとう」の気持ちもセットで届けられると、なんだか心がすっきりしますよね。

まとめ|絵馬は家族の願いをそっと残す小さな手紙

お宮参りで絵馬に願いを書いて奉納するという行為は、ただの行事の一部ではなくて。

赤ちゃんが歩み始める人生の最初のページにそっと家族の願いを書き込むみたいな、そんな温かい時間でもあるんですよね。

私自身、最初のお宮参りのときは余裕がなくて形だけで終わってしまったことを今でもふと思い出しては、

「もっと気持ちを残しておけばよかったなあ」

と、胸の奥が少しきゅっとなることがあります。

でもその経験があったからこそ、次の子のときには絵馬を選ぶ時間を楽しんだり、願いを書く瞬間をじっくり味わったりして、家族の記憶に残る特別なものになりました。

赤ちゃんの名前を書いたり、その時期の願いを言葉にしたりすることで、ただの木札ではなく未来へ贈るメッセージのような存在になっていきます。

奉納する瞬間には「どうか見守っていてくださいね」と自然と手を合わせたくなるものです。

神社に絵馬をかけたあと、ふと見上げながら帰る参道の景色はなんだか前より少しだけ優しく見えて、親になったんだなあという実感がじんわり湧くこともあります。

きっとその感覚って、どの家庭にも共通して流れている温度なんじゃないかなと思うんです。

そしてお宮参りを終えて家に戻ってからも、写真を見返したり絵馬に込めた言葉を思い出したりするたびに、小さくても確かに積み重なっていく家族の物語を感じられるはずです。

赤ちゃんの誕生はそれだけで奇跡みたいな出来事だからこそ、「元気に育ってくれますように」という素朴でまっすぐな願いを形にして残してあげることには大きな意味があります。

忙しい日常の中で忘れそうになることもあるけれど、こうして一度立ち止まって心の中を丁寧に言葉にする時間は家族にとっても大切な節目になるんですよね。

絵馬は豪華な言葉を書かなくてもいいし、特別な知識がなくても全く問題ありません。

大切なのは「この子が幸せでありますように」というあなたの気持ちそのものです。

お宮参りという特別な日のなかで、絵馬が家族の温かさをそっと閉じ込める小さな手紙になりますように。

また未来のあなたがそれを見返したとき、今よりもっと深く愛おしく感じられますように。