習い事をさせないのはかわいそう?親の迷いに寄り添う考え方と選択肢

「周りの子はみんな習い事をしているのに、うちの子は何もやっていない…かわいそうかも」と感じていませんか?

私自身もそんな風に思い、夜中に何度もスマホで検索したり、ママ友に相談したことがあります。

中には涙ぐみながら「うちの子のために何かしてあげたいけど、何がいいかわからない」と悩んだ夜もありました。

きっと同じ気持ちの親御さんは少なくないでしょうし、それが悪いことではありません。

子どもの将来や幸せを願う気持ちからくる悩みですもんね。

この記事では、習い事をしないことのメリットやデメリット、親としてできるサポートの仕方まで、私の体験談や周りの声も交えながら、具体的にお話ししていきますね。

あなたの不安が少しでも軽くなり、前向きに考えられるきっかけになるとうれしいです。

なぜ「かわいそう」と感じるのか

周りの子が習い事をしているから不安になる

保育園や学校で「ピアノの発表会があったんだ」「サッカーで優勝したよ!」と友達が話しているのを聞くと、親としてはドキっとしますよね。

私も「うちの子は特に何もやっていないけど大丈夫なのかな…」と胸がざわつくことが何度もありました。

参観日に友達の演奏姿を見て、帰り道に悶々としたこともあります。

周りが頑張っている姿を見ると、置いていかれるような気がしてしまうのも無理はありませんし、「やらせてあげなきゃかわいそう」と焦る気持ちが膨らむのも自然です。

中には「親の怠けじゃないか」と責めてしまう人もいますよね。

でも、その不安は子どもの将来を思う親心から来ているんだと思います。

親として何もしてあげられていない気がする

また、「このままでいいのかな」という罪悪感も湧いてきます。

私も当時、「子どもの可能性を狭めているんじゃないか」と悩みました。

寝る前に布団の中で「もっと何かしてあげるべきだったかな」と涙が出た夜もありました。

でも、それって親のエゴだったかもしれないと今は思います。

親の気持ちだけでなく、子どもの気持ちも聞いてあげるのが大事なんですよね。

本人が楽しそうに過ごしているなら、それも立派な成長ですし、無理やり習い事に通わせるよりもずっといいのではないでしょうか。

子どもの笑顔を見ていると、「それでいいんだよね」と思えるようになりますよ。

習い事をしないことのメリットもある

子どもが自由に遊ぶ時間を確保できる

習い事がない分、放課後や休日はのびのびと遊ぶ時間がぐっと増えます。

うちの子は近所の公園で泥だらけになって走り回ったり、友達と秘密基地を作ったりしています。

家ではレゴや工作に夢中になり、段ボールで大きな作品を作ってみたり。

そんな姿を見ていると「これも立派な学びだな」と感じます。

大人が決めたカリキュラムより、自分でやりたいことを見つけて挑戦する時間は想像以上に大切です。

私自身、そういう姿を見て「この子らしい成長ができているな」と安心できましたし、のんびりした時間が子どもの心を育てるんだなとも思えます。

家計に無理がないことも大切

実際、習い事は月謝や道具代が結構かかりますよね。

うちは共働きですが、余裕がない時期もありました。

その分を家族旅行や本の購入、映画館や水族館などの体験に回しました。

思い出をたくさん作れたので、結果的にそれも子どもの経験になっていると思います。

毎月決まった出費がない安心感もあり、親の気持ちに余裕が生まれるのも良かった点です。

本人が興味を持つまで待つという選択

あるとき息子が「友達がバスケしてるからやってみたい」と言い出しました。

それまで無理に何かをさせなくて本当に良かったな、と心から思えた瞬間です。

子どもが「やりたい!」と感じるタイミングで始めると、前向きな気持ちで取り組めますし、続きやすいです。

親としては待つのは少し不安ですが、やっぱり子どもの意思を尊重してよかったと実感しました。

これからも、その時々で本人の気持ちを大切にしながら見守っていきたいなと思います。

逆にデメリットはあるの?

経験や出会いのチャンスが減る場合も

もちろん、習い事でしか出会えない先生や友達、経験もあります。

私も「もしやらせていたら、もっと社交的になれたかな」と思ったことがあります。

学校とは違う環境で学ぶことで、違った価値観や考え方に触れるチャンスも得られますし、協調性や礼儀、目標を持って努力する姿勢なども身につけやすいです。

そうした機会が少なくなるのは少しもったいないな…と感じることも正直あります。

だからこそ、気になったら体験教室に連れて行ってみるのもいいと思います。

たった一回の体験でも、子どもが「やりたい!」と感じるきっかけになるかもしれませんし、親も雰囲気を見て安心できますよ。

本人が後で「やりたかった」と感じることも

後になって「みんなみたいにピアノ習いたかった」と言われる可能性もあります。

実際、私の子どももある日友達の発表会を見に行ったあとに「私もやってみたかったな」とぽつりとつぶやいたことがありました。

その言葉を聞いて少し胸が痛みましたが、そのタイミングで一緒に考えて始めるのも決して遅くはありません。

「やりたいときが始めどき」という気持ちでいればいいと思いますよ。

今からでも遅くないと伝え、実際に見学に行ったりして、子どもが安心して一歩踏み出せるようにしてあげるのが大事です。

親としてはいつでも応援する姿勢を見せてあげることが、子どもにとって心強いんじゃないかなと思います。

親ができるサポートは習い事だけじゃない

日常の中で好奇心を育てる

日常の中で学びのチャンスはいくらでもあります。

例えば一緒に料理をするだけでも、計量や火の扱い、味付けの工夫など、子どもは驚くほどたくさんのことを学びます。

動物園や博物館に行くと「なんで?」が止まらないほど、いろんな刺激を受けています。

季節ごとの自然体験や、お祭りなど地域の行事に参加するのもいい経験です。

それに図鑑や絵本で調べたり、自分で調べて発表させてみたりするのも、子どもの目を輝かせるいい方法です。

こうした親子の時間が、習い事以上に子どもの好奇心や考える力を育てることもあるんです。

子どもの話を聞き、選択を尊重する

何より大事なのは、子どもの気持ちに寄り添うこと。

やりたいこと、やりたくないことを素直に言える関係があれば、自然とタイミングがきます。

うちも「やりたいことがあったら教えてね」と伝えてあります。

時には「やってみたいけど怖い」という気持ちが混ざることもあるので、そんな気持ちも受け止めてあげたいですね。

親が決めつけずに「まずは見に行ってみる?」と提案するだけで、子どもが安心して一歩踏み出せることもあります。

無理に決めなくても、親が見守るだけで子どもは成長していけるんです。

親の応援があれば、子どもは自分の意思で前を向けるようになると思います。

習い事に正解はない。 家庭ごとの答えを見つけよう

子どもの性格やタイミングを大事にする

おっとりした子、活発な子、恥ずかしがり屋な子、競争が好きな子、いろんな性格がありますよね。

それぞれに合ったタイミングや環境があります。

今は無理に詰め込まず、のびのびと成長するのも悪くありません。

うちの子も今は遊び優先で、毎日友達と外で走り回りながら楽しそうに過ごしています。

そんな姿を見ていると「この時期はこういう時間が必要なんだな」と感じるようになりました。

親が焦らずに待つことも大事ですし、無理やり何かをやらせても良い結果にならないこともあります。

その子の気持ちやペースを大切にしてあげることが一番なんだと思います。

親の価値観や家庭の事情も大切

仕事や家計、兄弟姉妹の状況など、家庭によって事情はさまざまです。

経済的に無理をしてまで習い事をさせる必要はありませんし、親が忙しくて送り迎えが難しい家庭もあります。

周りと同じにする必要なんてありませんし、それぞれの家庭のリズムに合ったやり方でいいんです。

他の家庭と比べて落ち込むのではなく、「うちはこれでいい」と思える選択をすることで、親も子も心地よく過ごせますよ。

家庭によっては、家での学びや体験が習い事以上のものになることもあります。

無理をせず、自分たちらしい選択をしていけばいいんです。

まとめ

習い事をしていないからといって、子どもがかわいそうなわけではありません。

むしろ自由な時間があることで、自分のやりたいことを見つける力やのびのびとした心が育まれていきますし、それも大事な成長の糧になります。

何より、親が笑顔で見守ってあげることが子どもにとっての一番の安心感になりますよ。

周りの子やママ友と比べる必要はなく、子どもと自分たちに合ったペースで、ゆっくりと進めていけばいいと思います。

時間をかけて選んだ道だからこそ、その先にはきっと子どもにとっても特別で素敵な思い出が残るはずですし、親にとっても納得できる子育てになりますよ。

自分たちらしい選択に自信を持って、一歩ずつ歩んでいってくださいね。