お七夜は出産後いつやるの?日数の数え方とお祝いの方法ガイド

出産を終えて、少しホッとひと息つけるようになったころ、「そういえばお七夜っていつやるものなんだろう?」とふと思ったママもいるのではないでしょうか。

病院で聞いたことはあるけれど、具体的に何をするのか、いつが正しいのかよくわからない…そんなモヤモヤを感じている方も多いと思います。

この記事では、お七夜がいつ行われるものなのかという基本的な疑問にお答えしながら、命名の意味や準備のポイントまで、やさしく丁寧に解説していきます。

産後の体調に無理のない範囲でできるように、実際の体験談や現代のスタイルにも触れながら、わかりやすくご紹介していきますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

お七夜はいつやるのが正解?数え方の基本と注意点

「生まれた日を1日目」として数えるのが基本

お七夜を行う日を数えるときは、「生まれた日を1日目」としてカウントするのが基本となっています。

この数え方は、昔から伝わる日本の伝統的な日数の数え方で、「数え日」と呼ばれる方法です。

現在のように誕生日を満年齢で考えるのとは少し違い、生まれたその日を1日目として数えていく方法なんですね。

たとえば、赤ちゃんが5月1日に生まれた場合は、その日を1日目と数えるので、5月7日がちょうど7日目になります。

この5月7日の夜に行われるのが「お七夜」です。

1日遅れた7日目の夜に祝うという意味合いから、「お七夜(しちや)」と呼ばれるようになりました。

この数え方はちょっとややこしく感じるかもしれませんが、「誕生日を1日目」と覚えておくと簡単です。

生まれたばかりの赤ちゃんと一緒に過ごす日々の中で、あっという間に迎える7日目。

家族みんなで「生まれてきてくれてありがとう」と気持ちを込めて祝える、温かい節目の日になりますよ。

出産した時間によっても数え方が変わる?

夜遅くに出産した場合や、日をまたいで生まれた赤ちゃんの場合、「この場合でもちゃんと1日目って言っていいのかな?」と迷うこともあるかもしれません。

でも、基本的には赤ちゃんが生まれた日をそのまま1日目として数えて大丈夫です。

出産した時間が深夜だったとしても、日付の上ではその日が誕生日になるので、そこから7日目をお七夜と考えるのが一般的です。

ただ、家族によっては「生まれたのが夜中だったし、準備も大変だから次の日を1日目にしようかな…」と思うこともあるかもしれません。

それでもまったく問題ありません。

お七夜においていちばん大切なのは、「赤ちゃんが無事に生まれてきてくれたことを、みんなで感謝しながらお祝いする気持ち」なんです。

だから、数え方にとらわれすぎず、ママやパパ、家族みんなが心地よく迎えられる日を選んで準備してみてくださいね。

体調や生活リズムを見ながら、無理のない形で祝えるように調整することが、赤ちゃんにとってもママにとっても一番やさしい方法なんですよ。

地域や病院によって日取りに違いがあることも

一部の地域や家庭の風習によっては、「お七夜は出産から7日目」と決めつけずに、「退院後に家族がそろってから祝うもの」として捉えているところもあります。

特に最近では、出産後の入院期間がある程度決まっているため、実際に退院してからゆっくりとお祝いするという家庭も増えてきています。

たとえば、赤ちゃんが5月1日に生まれて7日目が5月7日でも、もしその日がまだ入院中だったり、ママが疲れていたりする場合は、あえて無理をせず、5月8日や9日にお祝いをするケースも珍しくありません。

また、病院で「退院時に命名書を渡される」ことをきっかけに、退院日=お七夜という認識になっていることもあるようです。

こういった柔軟なスタイルが広まっているのは、現代の生活スタイルや家族構成の変化に合わせた自然な流れとも言えます。

大切なのは、赤ちゃんが無事に生まれてきてくれたことへの感謝や、これからの健やかな成長を願う気持ちです。

日付にとらわれすぎず、家族のペースに合ったやさしいお祝いのかたちを選んでみてくださいね。

お七夜の準備ってなにをするの?やさしく解説

命名書の準備と飾り方のポイント

お七夜といえば「命名書」が思い浮かびますよね。

これは赤ちゃんの名前を正式に家族にお披露目するためのもの。

昔は筆を使って半紙や和紙に書くのが主流でしたが、最近では書道が苦手なパパやママも多く、パソコンで作成して印刷するというスタイルも増えています。

命名書には、赤ちゃんの名前だけでなく、生年月日やふりがな、両親の名前、出生体重や身長まで記載するケースもあり、細かい情報が記録された記念品になります。

額に入れてリビングや赤ちゃんの寝室に飾ったり、フォトスタンドに入れて記念撮影するご家庭も多いです。

飾る場所は神棚や床の間が定番ですが、最近はナチュラルインテリアに合うように、

  • リビングの棚に置いたり
  • ベビースペースの壁に貼ったり
など、自由な飾り方をして楽しむ人も増えています。

写真を撮って記録に残しておくと、あとから見返して「このときこんなふうに準備したんだな」と振り返れるのでおすすめですよ。

お祝いの料理や献立のアイデア

お七夜のお祝いに出す料理は、特に決まりがあるわけではありませんが、昔ながらの和食メニューを取り入れると、より“お祝い感”が出ます。

定番なのは、

  • お赤飯
  • 尾頭付きの鯛
  • 煮物
  • お吸い物
など。

これらは日本の伝統的な祝い膳としても知られています。

とはいえ、最近ではもっと気軽にできるスタイルが人気です。

たとえば、手巻き寿司やちらし寿司、オードブル風の盛り合わせにしたり、宅配寿司やデリバリーを利用する家庭もあります。

赤ちゃんの名前入りのデコレーションケーキを用意すると、とても華やかになって、写真映えもばっちりです。

また、赤ちゃんのお名前にちなんだ食材を使ったメニューを考えてみたり、家族の好きなものを取り入れた献立にすると、よりオリジナリティのある楽しい時間になりますよ。

形式ばかりにとらわれず、家族がほっとできる雰囲気の中で「生まれてきてくれてありがとう」の気持ちを込めたごはんを囲んでみてくださいね。

家族だけでやる?それとも親戚も招く?

体調や状況に合わせて、パパとママだけで静かにお祝いをする家庭もあれば、

  • おじいちゃん
  • おばあちゃん
  • 兄弟姉妹
  • 近しい親せき
を招いて、にぎやかに過ごすスタイルを選ぶ家庭もあります。

それぞれの家庭の事情や育児の環境によって、どのような形で行うかは自由に選んで大丈夫ですよ。

特に産後間もないママの体調はとても不安定な時期ですし、赤ちゃんもまだ生活リズムが定まっていないことがほとんど。

そんな中でたくさんの人を招くのは大変なことなので、無理をせず、まずはママと赤ちゃんが安心してゆっくり過ごせることを第一に考えてあげてくださいね。

どうしても「親せきを呼ばなきゃ…」とプレッシャーに感じてしまう場合は、後日落ち着いたときに改めて赤ちゃんを紹介する場を設けてもいいです。

それにオンラインで命名書の写真を送ったり、命名のお披露目だけ簡単にするという方法もあります。

お七夜に決まった正解の形はないので、家族に合ったスタイルを大切にしてみてくださいね。

お七夜を無理なく迎えるために大切なこと

ママと赤ちゃんの体調を最優先に

産後すぐのママは、出産という大仕事を終えたばかりで、心も体もとてもデリケートな状態にあります。

体調が完全に戻るまでには時間がかかることも多く、ホルモンバランスの変化や寝不足も重なって、思っている以上に疲れやすくなっているんですね。

赤ちゃんもまだ生まれて間もなく、昼夜の区別がなくお世話が必要な時期。

授乳やオムツ替えなど、慣れないことばかりで一日があっという間に過ぎてしまいます。

そんな中で「お七夜をきっちりやらなきゃ」と無理をしてしまうと、ママにとっても赤ちゃんにとっても大きな負担になってしまいます。

だからこそ、お七夜の準備は「できる範囲で」「無理せず」がいちばん大切。

命名書も簡単なものでOKですし、お祝いの食事も普段のごはんに少しだけ特別感を加える程度でも十分です。

「赤ちゃんが無事に生まれてきてくれてありがとう」という気持ちを大切に、心穏やかに過ごすことを第一に考えてみてくださいね。

病院や自宅でできるシンプルなお七夜の例

もしお七夜のタイミングがまだ入院中だったとしても、特別なことをしなければならないわけではありません。

たとえば、赤ちゃんの名前を書いた命名書を持ち込んで、病室のベッドサイドに飾り、写真を1枚撮るだけでも立派なお七夜になります。

また、看護師さんや助産師さんが声をかけてくれることもあるので、その場で家族と命名の話をしたり、赤ちゃんの名前を発表したりするだけでも、よい記念になるんですよ。

無理に料理を用意したり、形式的なことをがんばる必要はまったくありません。

自宅でお七夜を迎える場合も、命名書を飾って、赤ちゃんの名前入りの記念フォトを撮るだけでとても素敵な思い出になります。

簡単なご飯や、パパとママで交わすささやかな「おめでとう」のひと言が、何よりあたたかいお祝いになるはずです。

無理せず省略・延期してもOK

「どうしても準備できなかった…」というときは、お七夜を後日にずらしたり、写真だけでも記念に残すような形にしてみてくださいね。

それだけでも立派なお祝いになりますし、無理をしてまで形式にこだわる必要はまったくありません。

産後はとくに体調や生活リズムが不安定になりがちですし、赤ちゃんのお世話で思った以上に余裕がなくなるものです。

そんななかで「お七夜をやらなきゃ」と頑張りすぎてしまうと、ママやパパの心に負担がかかってしまうかもしれません。

写真だけでも記録として残しておけば、あとから振り返って「このとき名前をつけたんだな」と思い出すことができますし、少し落ち着いたあとに改めて家族でお祝いをするのも素敵です。

タイミングにこだわらず、「赤ちゃんが生まれてきてくれてありがとう」の気持ちを込めて、無理のないスタイルでお祝いしてあげてくださいね。

大切なのは形ではなく、気持ちです。

赤ちゃんも、そのあたたかな気持ちをきっと感じ取ってくれるはずですよ。

まとめ|お七夜は赤ちゃんの健やかな成長を願う大切な行事

お七夜は、赤ちゃんが生まれてから初めて迎えるとても特別な節目の行事です。

古くから日本で受け継がれてきたこの儀式には、赤ちゃんが無事に生まれてきてくれたことを喜び、これからの健やかな成長を願う深い意味が込められています。

昔ながらの数え方やしきたりにとらわれる必要はなく、今はそれぞれの家庭の状況に合わせたスタイルで行うのが主流です。

命名書を飾ったり、ささやかなお祝いのごはんを用意したり、写真を撮って記念に残したりと、形式にこだわらず自由なかたちで気持ちを伝えられることが何より大切です。

産後のママや赤ちゃんの体調を第一に考えながら、家族みんなが無理なく笑顔で過ごせるお祝いにしてみてください。

時間や方法に決まりはないからこそ、どんなかたちでも「うまれてきてくれてありがとう」という思いを込めてお祝いすることが、いちばんの意味になるのではないでしょうか。

ぜひ、自分たちらしいお七夜のかたちを楽しみながら、赤ちゃんの新たな人生のスタートをあたたかく迎えてあげてくださいね。