お宮参りで赤ちゃんがぐずる!泣き止まない時の対処法と事前準備ガイド

「うちの子、当日泣きっぱなしだったらどうしよう…」

初めてのお宮参りって、楽しみな反面、ものすごくドキドキしますよね。

赤ちゃんの健やかな成長を願う大切な日。

だからこそ、

「できるだけ穏やかに過ごしてほしい」
「ぐずったらどうしたらいいの?」

と、事前にあれこれシミュレーションしてしまうママやパパは多いと思います。

特に、生後1ヶ月頃というのは、赤ちゃんにとってまだまだ“外の世界”に慣れていない繊細な時期。

抱っこだけでも安心感が変わるこの時期に、慣れない祝い着や長時間の移動、祈祷の儀式など。

普段とは違う非日常が重なると、赤ちゃんの心も体もびっくりしてしまうんです。

それでも大丈夫。

ぐずるのは、赤ちゃんが元気に生きている証。

泣くのが仕事、なんてよく言われますが、まさにその通りなんです。

この記事では、

「実際にお宮参りを経験した先輩ママやパパたちの声」
「ぐずりにどう向き合ったか」
「どんな工夫が助けになったか」

を交えながら、「泣いても大丈夫」「その時間も大切な思い出になる」という視点で、読者のみなさんと気持ちを分かち合いたいと思っています。

赤ちゃんが泣いたからといって、お宮参りが台無しになるわけじゃない。

むしろ、その小さな命が一生懸命に何かを伝えようとしているサインとして受け止めてみると、見える景色が変わってくるかもしれません。

そんなふうに、少しだけ肩の力を抜いて当日を迎えられるように。

この記事が、あなたと赤ちゃんの大切な一日を、少しでも安心して迎えるためのお守りのような存在になれたら嬉しいです。

はじめに|お宮参りで「ぐずるのが心配」なのは当たり前

赤ちゃんとの外出、それも“ちゃんとした場”でのイベントって、親にとっては緊張の連続です。

そもそも赤ちゃん自身がまだ外の世界に慣れていないなかで、両親も初めての経験を迎える…そんなWでの初挑戦がお宮参り。

これがスムーズにいくなんて、むしろ奇跡に近いかもしれません。

しかもお宮参りは「初めてのおでかけ」になるご家庭も多く、フォーマルな服装や厳かな雰囲気、写真撮影のプレッシャーなど、いろんな“非日常”が一気にのしかかります。

だから、

「うちの子、途中で泣いちゃったらどうしよう…」
「騒いで周りに迷惑をかけないかな…」

と心配になるのは、ごくごく自然なことなんです。

でも、思い出してみてください。

どんなに泣いても、どんなにぐずっても、それは赤ちゃんが元気に生きている証。

泣くのが仕事だって、何度も耳にしたことがあると思います。

それなのに、「泣かせちゃいけない」「ちゃんとしなきゃ」って自分を責めてしまうのは、がんばりすぎている証拠でもあります。

だからこそ、まずは自分たちに優しく声をかけてあげてください。

「泣いてもいいよ」「全部思い通りじゃなくていいんだよ」って。

その一言があるだけで、当日の気持ちのゆとりがぜんぜん違ってくるはずです。

赤ちゃんがお宮参りでぐずる主な理由とは?

刺激が多すぎる…赤ちゃんにとっては非日常!

普段は静かな部屋で、おだやかな空気の中、決まった人たちとだけ過ごしている赤ちゃんにとって、お宮参りはまさに“異空間”。

人の多さ

  • 神社の独特なにおいや音
  • 見知らぬ大人の声
  • 着慣れない祝い着での締めつけ感
など、あらゆる刺激が一度に押し寄せてくるため、五感がフル稼働してしまい、処理しきれずに泣いてしまうのはむしろ自然なことです。

特に祝い着は、ふだん着慣れているロンパースや肌着とはまったく違う素材とシルエット。

首元がきゅうくつに感じたり、暑さを感じたりと、赤ちゃんにとっては「なんかイヤ~!」のオンパレードに。

さらに、真夏や真冬は気温の変化も大きく、体にかかる負担が大きくなりがち。

境内が直射日光で暑かったり、冷たい風が吹いていたりすると、それだけで泣きスイッチが入ることもあります。

体調や欲求も不安定な時期

生後1ヶ月ごろの赤ちゃんは、まだ自分の体調や感情をコントロールする力がありません。

お腹が空いた、眠たい、オムツが気持ち悪い、体が少し冷えた、何となく不快…

それらすべてが“泣く”という形で表現されます。

しかも、そうした欲求は一つだけではなく、いくつか同時に重なることも。

たとえば「眠い+お腹がすいた+暑い」となれば、泣き止むどころかどんどんヒートアップしてしまうんです。

大人にとっては「これくらい我慢してね」と思ってしまう場面でも、赤ちゃんはそれを言葉にできないぶん、「今つらいよ~!」と泣くことで一生懸命伝えようとしています。

実際に、私も息子のお宮参りの日、眠気とお腹すいたが重なったのか、神社に着いた瞬間から大泣き。

せっかくの祈祷中もあやし続けることになってしまいました。

でも、それも含めて「赤ちゃんらしい姿」なんですよね。

【当日のぐずり対策】これだけで安心!すぐできる対処法

まずは安心させてあげよう

赤ちゃんが泣き出したら、無理に静かにさせようとするより、まずは赤ちゃんの気持ちに寄り添うことが大切です。

特に神社のような厳かな場所だと「静かにしなきゃ」とつい大人が焦ってしまいがち。

でも、赤ちゃんにとっては“ママやパパの安心した気配”こそが一番の落ち着くポイント。

抱っこしながらゆっくり揺れてみたり、リズムよく背中をトントンと優しくたたいてみたり。

いつも聞き慣れている声で「大丈夫だよ」「ここにいるよ」と声をかけてあげるだけでも、そのぬくもりで気持ちが落ち着いてくることがあります。

赤ちゃんが泣く=ママやパパのせいではありません。

どんなにあやしても泣き止まないこともありますが、それでも「安心できる存在がそばにいる」という感覚は、ちゃんと伝わっています。

祈祷は無理しなくても大丈夫

「泣き声が響いたらどうしよう…」「周りに迷惑かも…」と不安になる気持ち、本当によくわかります。

でも安心してください。

神社の神職さんたちは、毎日のようにお宮参りの祈祷をしていて、赤ちゃんが泣くことにはとても寛容です。

むしろ「元気でなにより」と優しく見守ってくれるところがほとんどなんです。

どうしても泣き止まなかったり、ぐずりが激しい場合は、途中でそっと外に出て抱っこで落ち着かせるのも全然OK。

外の空気にふれたり、静かな木陰でひと息つくだけでも、赤ちゃんがスッと落ち着くこともあります。

私も実際に、祈祷の最中に息子が大泣きしてしまって、一度外に出て抱っこで境内を歩いてみたら、風や木漏れ日に包まれて自然と泣きやんでくれたんです。

「無理して最後までいなきゃ」は手放して大丈夫。

赤ちゃんのペースをいちばんに考えて、臨機応変に動けたら、それで充分すばらしいお参りになりますよ。

【事前準備編】ぐずりに備える持ち物と工夫ポイント

“ぐずりスイッチ”を回避するアイテムたち

  • 授乳ケープや哺乳瓶(ミルク)
  • お気に入りのおしゃぶりやガラガラ
  • バスタオルやブランケット
  • 着替え一式と多めのオムツ
  • 小さなおやつ(離乳食初期以降)や母乳パッド
  • 汗取りパッドや保冷剤、使い捨ておしりふき
これらのアイテムは「泣く前に先回りできる」ための心強い味方です。

赤ちゃんの“泣きスイッチ”は、ちょっとしたことで入ってしまいます。

気温が変わったり、服の中がムレたり、少しお腹が空いたり眠気がきたり…

そのタイミングを見逃さず、すぐに対応できるように準備しておくことが大切です。

実際、私もお宮参りに行ったとき、おしゃぶりとお気に入りの布を忘れてしまって、「あれがあれば泣き止んだかも…」と後悔しました。

使わなかったとしても、「持ってる」ことが気持ちの余裕につながります。

また、ブランケットはベビーカーの目隠しや敷物としても活躍しますし、授乳ケープは日差しよけや防寒にもなる万能アイテム。

ぐずり対策だけでなく、ママの安心材料としても役立つので、忘れずにバッグに入れておきましょう。

動線と休憩場所を事前にチェック

神社までの距離や、境内のバリアフリー状況、授乳やオムツ替えができるスペースの有無などは、必ず事前に調べておくのがおすすめです。

とくに初めて行く神社だと、どこがベビーカーOKで、どこが階段か、トイレの場所はどこかなど、当日慌てる原因になることが意外と多いんです。

スマホで境内の写真を事前に見ておくだけでもイメージがつきますし、事前に電話で問い合わせておけば安心感が違います。

「おむつ替えの場所ありますか?」「授乳できる静かな場所はありますか?」と遠慮なく聞いてみましょう。

「どこで泣いてもすぐ避難できる」「ぐずってもなんとかなる」と思えるだけで、ママやパパの心にも余裕が生まれます。

その余裕が、赤ちゃんにもきっと伝わりますよ。

家族で協力しよう!役割分担と心構え

ママ一人で抱え込まないで

つい「私がやらなきゃ」「私が一番わかってるから」と思ってしまうこと、ありますよね。

特にお宮参りのような大切な場面では、気を張ってしまって「全部きちんとしなきゃ」と無意識に背負い込みがち。

でも、それって本当に必要なことでしょうか?赤ちゃんは家族みんなの宝物。

だからこそ、パパや祖父母とも“チーム”として協力することが、当日をより穏やかに過ごすための大事なポイントです。

たとえば、事前に

「赤ちゃんがぐずったときは誰があやす?」
「祈祷中に泣き出したら誰が外に連れていく?」

など、細かいことでも打ち合わせておくと、いざというときに慌てずに対応できます。

私自身、お宮参りの当日は「全部自分が仕切らなきゃ」と思い詰めてしまい、泣いてしまった赤ちゃんと一緒にパニック状態になりそうでした。

でも、祖母が「私が抱っこしてるから写真だけでも撮ってきて」と声をかけてくれて…その一言で肩の力がすーっと抜けたのを今でも覚えています。

“祝う気持ち”があれば、完璧じゃなくていい。

家族で声を掛け合いながら過ごすお宮参りの時間は、きっとあとから思い出したときに、じんわり心が温かくなる特別な思い出になりますよ。

泣いたっていいんです|「完璧じゃなくていい」お宮参りの過ごし方

赤ちゃんは泣くものです。

どんなに準備をしても、どんなに工夫をしても、泣くときは泣きます。

それが赤ちゃんにとっての“伝える手段”だから。

お宮参りは、たしかに日本の伝統的な儀式ではあるけれど、最も大切なのは「無事に生まれてきてくれた赤ちゃんを祝いたい」というその気持ちなんですよね。

私自身、お宮参り当日は息子の泣き声が止まらず、「よりによって今日!?」と内心かなり焦ってしまった瞬間がありました。

祈祷中はもちろん、集合写真のときもずっと泣きっぱなし。

でもその後、家族みんなで写真を見返してみたら、泣き顔も含めて「それも思い出だね」と笑い合えて、不思議とその日の温度や風の感じまで思い出されたんです。

泣いている姿も、ぐずっている顔も、全部が“いま”の赤ちゃんらしさのひとつ。

きっと10年後、20年後には「あのとき泣いてたよね~」なんて、笑いながら話せる思い出になるはず。

完璧なお参りをしようとするより、「今、この瞬間を家族で受けとめよう」とする気持ちが、何よりも素敵な時間を作ってくれますよ。

まとめ|ぐずり対策ができれば、当日もきっと笑顔で過ごせる

お宮参りで赤ちゃんがぐずるのは、決して珍しいことではありません。

むしろ、それは「しっかり生きている証」。

だから、泣いてしまったとしても、「失敗だった」なんて思わないでくださいね。

赤ちゃんが泣くのは、自分の気持ちや体調を一生懸命伝えようとしているサイン。

その声に耳を傾けて、寄り添おうとするママやパパの姿こそが、何よりも尊くてあたたかいものだと思います。

そして、そんなふうに赤ちゃんのことを一生懸命考えて、準備をしてきたママやパパ自身も、本当にがんばっているんです。

当日ぐずってしまっても、泣いて写真がうまく撮れなかったとしても、それも全部「家族の物語の1ページ」。

「泣いてもいい」「思い通りじゃなくても大丈夫」

そう思えるだけで、当日の気持ちがふっとラクになります。

完璧を目指すよりも、「今日できる範囲で、赤ちゃんと一緒に過ごせたこと」「みんなでお祝いの気持ちを持てたこと」が何より大切。

その瞬間に込められた気持ちこそが、本当の意味でのお祝いなのかもしれません。

どうか、たくさん笑って、ちょっと泣いて、家族みんなで素敵なお宮参りになりますように。