お宮参りのパパの服装は?スーツと和装どっちがおしゃれ?

赤ちゃんが無事に生まれてきてくれて、まずは一安心。

夜泣きに付き合って寝不足だったり、おむつ替えに翻弄されたり。

そんな目まぐるしい日々の中でも、赤ちゃんの寝顔を見ると「よくぞここまで育ってくれたね」と、思わず目頭が熱くなることもあるのではないでしょうか。

そんな中で迎えるのが、「お宮参り」という最初の大きな節目。

赤ちゃんを連れてのお出かけなんて初めて…というご家庭も多い中、準備することは山ほどあります。

赤ちゃんの服はレンタルにする?買っちゃう?

ママの服は授乳しやすくて、でもちゃんとフォーマルに見えるものを選びたい。

…なんてバタバタと頭を悩ませているうちに、意外と「ノーマーク」なのが、実はパパの服装なんです。

「とりあえずスーツでいいでしょ?」
「いや、せっかくの機会だから和装もアリ?」

そんなふうに思いつつも、育児の主役はどうしても赤ちゃんとママになりがちで、パパは“添え物”のように扱われることも。

でも、写真を見返すと、意外にもパパの存在感って大きいんです。

服装ひとつで「なんか浮いてる」「違和感ある」なんてことにもなりかねません。

逆にいえば、少し意識して選ぶだけで、ぐっと素敵な家族写真になったり、親戚から「ちゃんとしてるね」と言ってもらえたり。

今回は、そんなお宮参りでのパパの服装について、スーツと和装それぞれの魅力や選び方、失敗しないコツを体験談とともにやさしくご紹介します。

“パパだって主役のひとり”。

そんな気持ちで、いっしょに準備していきましょう。

パパの服装にもマナーがある?お宮参りの基本ルール

主役は赤ちゃん。 パパは“控えめだけどきちんと”が正解

お宮参りは、あくまで赤ちゃんが主役の行事です。

ですが、赤ちゃんひとりでは成り立たないのがお宮参りでもあります。

赤ちゃんを見守る家族の姿こそが、神様への感謝や願いを形にするものだからこそ、パパの存在感もとても大切なんです。

とはいえ、派手すぎたり、目立ちすぎたりするのはNG。

求められるのは「きちんと見えるけれど、主役を食わない」控えめで品のある服装です。

例えば、無地で落ち着いたカラーのスーツに、明るめのシャツとネクタイを合わせれば、柔らかくて好印象な装いになります。

「控えめだけど、ちゃんとしてるね」

そう思ってもらえることが、パパの立ち位置としてはベストかもしれません。

私の夫も最初は「何でもいいだろ」と軽く構えていたのですが、写真を見返したときに「俺、ちょっと浮いてない?」と苦笑い。

思い返せばその日は白シャツに真っ黒スーツ、黒ネクタイというまるで新卒面接のような格好だったんですよね…。

家族全体のバランスも大切に

赤ちゃんは産着、ママは和装またはワンピース、祖父母はスーツやセミフォーマルといった具合に、家族みんなで「少しおめかし」をして臨むお宮参り。

そんな中で、パパだけがカジュアルだったり、逆に一人だけビシッと決めすぎていたりすると、全体の雰囲気がちぐはぐになってしまいます。

「目立たないこと=悪いこと」ではなく、「みんなと調和すること=その場にふさわしい装い」なんですよね。

たとえば、祖父がグレーのスーツならパパはネイビーに、ママがピンクのワンピースならパパは淡いブルーのネクタイにしてみる、などの色味のバランスも大切。

家族写真に映ったときに「なんだか絵になるね」と感じられるような、そんなさりげない気配りが、あとあと宝物になる思い出をつくってくれます。

ちょっとした気遣いが、「いい一日だったなぁ」という余韻につながるんですよね。

スーツを選ぶなら?好印象&きちんと感を出すポイント

定番はダークスーツ|ネイビー・グレーが人気

お宮参りで着るスーツは、パパ自身の第一印象を決める大事なポイント。

普段のビジネススーツでも悪くはありませんが、家族行事という特別なシーンを考えると、ほんの少しやわらかい雰囲気のある色合いを意識するのがおすすめです。

たとえば、ネイビーのスーツは誠実で爽やかな印象を与え、チャコールグレーは落ち着きがありながら柔らかさもある万能カラー。

どちらもフォーマル感がありながら堅苦しすぎず、赤ちゃんやママの装いとの相性も抜群です。

私の友人は、仕事用のスーツに見えないように、ジャケットとパンツの素材を少し変えて、同系色で揃えていました。

それだけでも「ちゃんと考えてる感」が出て、周囲からも「素敵だね」と褒められたそうです。

ワイシャツ・ネクタイの色合わせで清潔感をプラス

シャツは王道の白がベースですが、淡いブルーやアイボリーなども季節感が出て◎。

ネクタイはパステルカラーやシルバー系が清潔感とやさしさを演出してくれます。

ただし、色が明るくても柄が派手すぎると浮いてしまうので、ストライプや細かいドットなど控えめな柄が安心。

うちの夫は以前、気合を入れて赤いネクタイをつけたのですが、義母に「なんか七五三みたい(笑)」と笑われてしまい、結局急いで無地のブルーに変えました。

ちょっとした色選びでも印象はガラッと変わるので、前日に一度、全身鏡でチェックしておくと安心ですよ。

革靴・ベルト・時計など小物の統一感で格上げ

服はきちんとしていても、足元がくたびれていたりベルトがヨレヨレだと、全体の印象が一気に崩れてしまいます。

黒や濃茶の革靴をしっかり磨き、ベルトと色を揃えるだけで「きちんとした人」に見えるから不思議です。

時計も派手なスポーツタイプではなく、シンプルで落ち着いたデザインがベスト。

もし腕時計をつけない方でもスマートウォッチならレザーバンドに変えるなど、少しだけ“きちんと感”を意識することで、写真に写ったときの印象がぐっとよくなります。

意識して揃えた小物たちは、実は周囲よりも「自分自身」が一番気持ちよく過ごせるためのものなのかもしれませんね。

和装のパパってアリ?カッコよく決まるポイントと注意点

フォーマル感は◎|写真映えするメリットも

最近では「夫婦で和装」「家族みんなで和装」というスタイルが、特別な日の装いとして注目されつつあります。

特に、パパが和装をしていると、赤ちゃんとのコーディネートも映え、写真に残したときの品格や格式がぐっと高まるんですよね。

お宮参りという伝統的な行事に和装を合わせることで、写真館での記念撮影はもちろん、神社での参拝時にも特別な空気感が生まれます。

ふだんスーツばかりで過ごすパパが、和装姿になるだけで

「いつもと違う」
「今日は特別なんだ」

と自然と背筋が伸びるような、そんな感覚を味わえるのも魅力のひとつです。

わたしの友人家族は、和装でお宮参りをしたとき「まるでドラマのワンシーンみたい!」と親戚から大絶賛されていました。

少し手間はかかっても、その分の思い出は確実に濃くなるはずです。

着崩れ防止と移動のしやすさに注意

ただし、和装にはメリットばかりではなく、気をつけたいポイントもあります。

まず第一に、普段着慣れていないと動きづらく感じることがあるという点。

特に袴を選んだ場合などは、歩幅が制限されるため、階段や車の乗り降りが大変に感じるかもしれません。

また、赤ちゃんを抱っこしたり、授乳やオムツ替えのサポートをしたりするシーンでは、袖や帯が邪魔になることも。

移動距離が長い場合や、真夏・真冬など気候条件が厳しいときには、無理せずスーツにしておく選択肢も十分アリです。

とはいえ、レンタルを利用すれば着付けやヘアセット、草履などの一式が揃い、サポートスタッフがついてくれるケースも。

当日のスケジュールに余裕を持たせて、移動と着付け時間を含めて計画しておくと安心です。

「夫婦で和装」のときはママとの色合いも意識

和装を選ぶなら、色合わせを工夫することで全体の印象がぐっと整います。

ママが明るめの色(ピンクや薄紫など)の訪問着や色無地を着るなら、パパは引き締め役として濃いめの紺やグレーを選ぶとバランスがよくなります。

反対に、ママが濃い色合いの和装なら、パパはライトグレーやベージュなどでやさしさを演出しても素敵です。

そして意外と重要なのが、「素材感」と「柄の主張度」。

どちらかが華やかすぎると片方が地味に見えてしまうこともあるため、事前に写真で並んだときのイメージを確認しておくとベストです。

夫婦で色と雰囲気を合わせたコーディネートは、周囲の目にも「ちゃんと考えてる感」が伝わります。

何よりも写真に写るその姿が、あとで何度も見返したくなるような宝物になりますよ。

スーツと和装、どっちがいい?選び方のヒント

天候・移動手段・着慣れ度から判断

服装選びの大きなポイントになるのが、当日の天候と移動のしやすさです。

雨が降りそうな日、風が強い日、極端に暑い・寒いといった季節の変わり目では、スーツの方が圧倒的に安心です。

とくに公共交通機関を使う場合や、赤ちゃんを抱えての移動が多い場合は、動きやすさを重視するのがおすすめ。

和装は見た目の美しさは抜群ですが、慣れていないと歩幅が制限されたり、着崩れを気にして落ち着かなくなったりすることもあるんです。

わたしの知り合いのパパは、「人生初の和装チャレンジ!」と気合を入れたのですが、途中で帯が緩んでしまい、結局カフェで慌てて直す羽目に…なんてエピソードも。

「せっかくの晴れの日だから無理してでも」と頑張りすぎず、着慣れ度も含めて無理のない選択をしてみてくださいね。

写真の仕上がりイメージも考えてみよう

思い出に残る記念写真も、お宮参りの大きな楽しみのひとつ。

スーツと和装、どちらを選ぶかで、写真の印象はガラッと変わります。

和装はやっぱりフォーマルで格調高く、赤ちゃんの産着やママの和装との相性もバッチリ。

写真に残したときに「きちんとした家族の行事」という雰囲気が際立ちます。

一方、スーツは自然体で柔らかい印象。

「気取りすぎない家族らしさ」を大切にしたい場合は、ネイビーやライトグレーのスーツに明るめのネクタイなどを合わせて、ふんわり優しいイメージに仕上げるのも素敵です。

どちらを選んでもOKですが、「どんな写真を残したいか?」をイメージしてみると、迷わず選びやすくなりますよ。

和装はレンタルも視野に入れてOK

和装に興味はあるけれど、購入まではちょっと…というパパにこそおすすめなのが、レンタルサービスの活用です。

最近では、男性用の和装セットも充実していて、羽織・袴・草履はもちろん、肌着や足袋、着付けまで含まれたパッケージもあります。

価格もリーズナブルなものが多く、「一度きりだからこそ和装に挑戦してみたい」という方にぴったり。

また、店舗によっては赤ちゃんとおそろいのデザインを用意しているところもあり、「リンクコーデ」で記念写真に彩りを添えることもできます。

とはいえ、レンタルの場合は予約が混みやすい時期もあるので、余裕をもって早めにチェックしておくのがおすすめです。

“ちょっと背筋が伸びる”ような装いで、特別な日を迎える。

そんな選択肢のひとつとして、和装レンタルをぜひ検討してみてくださいね。

パパの服装でよくある失敗例と対策

カジュアルすぎる/目立ちすぎる服装

お宮参りは「ちょっと改まった日」なので、あまりにも普段着すぎる服装は浮いてしまいます。

とくにデニムやTシャツ、パーカーといったカジュアルすぎるアイテムは避けるのが無難です。

また、赤や黄色の派手すぎるネクタイ、柄が大きすぎるシャツなども控えめに。

「少しだけ頑張った感」がある服装のほうが、写真に残ったときの後悔も少ないです。

私の知人パパは「せっかくの晴れ舞台だから」と赤い蝶ネクタイをつけてきたのですが、家族写真を見返した奥様が一言、「あなただけ忘年会みたい…」と苦笑してました。

靴がくたびれている/ネクタイが派手すぎる

服装はきちんとしていても、意外と見落としがちなのが足元。

革靴がくたびれていたり、泥がついていたりするだけで、印象が大きく崩れてしまうんです。

また、ネクタイの色や柄も思った以上に写真に映ります。

あまりにも奇抜だったり、光沢が強すぎるものは場違いに感じられることも。

できれば前日に鏡の前で全身をチェックして、靴の汚れやネクタイのバランスを見直すだけでも、当日の安心感が変わりますよ。

「見られていないようで、けっこう見られてる」

これ、育児イベントあるあるかもしれませんね。

祖父と服装がかぶった…など家族間トラブルも

意外と盲点なのが、「服装かぶり」や「温度差」問題です。

祖父や義父と同じようなスーツを着てしまって、集合写真で「どっちがパパだっけ?」となってしまうケース、意外と多いんです。

また、祖父母がフォーマルな服装で来るのに、パパだけラフな格好だったり、その逆もしかり。

こうしたミスマッチは、当日のちょっとしたモヤモヤにつながってしまうこともあるので、事前に「どんな感じで行く予定?」と軽く相談しておくだけでもだいぶ違います。

「うちの夫、みんなの中で一番地味だったかも…」という思い出より、「うちの夫、バランスよかったな」となる方が、写真を見返すのも楽しいですからね。

ほんの少しの気遣いが、家族の空気をぐっと良くしてくれるんです。

服装が決まったら…当日の持ち物も要チェック!

服装以外にも、持ち物の準備で安心感がアップ

どんなに完璧な服装を整えても、当日「うわ、あれ忘れた!」という小さな後悔があると、気持ちがバタバタしてしまうものです。

お宮参りは赤ちゃんにとっても家族にとっても特別な一日だからこそ、持ち物の準備も丁寧にしておきたいですよね。

まず赤ちゃん関連では、

  • オムツ
  • おしりふき
  • 授乳グッズ(哺乳瓶やミルク)
  • 着替え
  • ガーゼタオル
  • ブランケット
などが定番です。

加えて、パパ自身のためにも

  • 汗ふきシート
  • ハンカチ
  • ティッシュ
  • 替えの靴下
  • マスク(予備も含めて)
などがあると安心。

特に夏場は汗で背中が蒸れたり、冬場は足元が冷えたりと、気候による不快感も侮れません。

また、天気が怪しい日は折りたたみ傘や防寒ストールなどもあると頼もしい味方になります。

こうして準備をしっかり整えることで、当日「自分の機嫌」も守れますし、赤ちゃんやママにも心の余裕をもって接することができるんですよね。

服に合わせたバッグ選びも大切

当日の持ち物を入れるバッグは、実用性だけでなく“見た目の相性”も大切にしたいところです。

例えばスーツや和装に大きめのリュックサックだと、やはりちょっとカジュアルすぎて浮いてしまう印象。

写真に映ると「ちょっと惜しい…」と思うこともあります。

おすすめは、肩掛けできるシンプルなトートバッグやレザーバッグ。

大きすぎず、でも必要なものがきちんと収まるサイズ感が理想です。

ちなみに我が家では、無印で買った黒のナイロン素材のショルダーが大活躍しました。

軽くて丈夫で、見た目もシンプルなのでスーツとの相性も◎。

パパ自身が持ち歩くものをスマートに収納できると、「頼れる感じ」がさりげなく伝わるもの。

バッグは単なる道具ではなく、全体の印象づくりの一部だと考えると、選ぶ目線も変わってくるかもしれませんね。

まとめ|おしゃれすぎず地味すぎず、好印象コーデで祝おう

お宮参りのパパの服装って、思っている以上に“家族の空気感”やその場の雰囲気を左右します。

写真に写る姿はもちろん、神社での立ち振る舞いや親戚からの視線にまで、自然と注目が集まる存在。

「どうせ誰も気にしてないだろう」と思っていたのに、後から写真を見返したときに「うわ、もうちょっと気をつけておけばよかった…」と後悔する人も実は少なくないんです。

でもだからこそ、少しだけでも丁寧に、気持ちを込めて服装を整えることで、当日の安心感や自信、さらにはその場の雰囲気まで変えてしまう力があるんです。

ちょっと気をつけたネクタイの色、小物の選び方、家族とのコーデのバランス。

どれも一見些細なことに見えて、実は「大事にしてる」という気持ちを周囲に伝えるツールでもあるんですよね。

「主役は赤ちゃん」

でもその赤ちゃんを支える家族、特にパパもまた“裏の主役”。

そんな想いを込めて、自分らしく、それでいて場に馴染むコーディネートを見つけてみてください。

きっと写真を見るたびに、「いい一日だったな」とあたたかい気持ちがよみがえる。

そんなお宮参りになることを、心から願っています。

笑顔あふれる、忘れられない一日になりますように。