初節句のお祝いは、赤ちゃんの健やかな成長や健康を願う、日本ならではの大切な行事です。
男の子の端午の節句や、女の子の桃の節句には、家族みんなが集まって赤ちゃんのこれからの幸せを願う、あたたかい時間が流れます。
最近では、お祝いのスタイルも少しずつ変化してきていて、親族や親しい友人を招いて、ちょっとした食事会を開くご家庭も増えてきました。
おうちで和やかに過ごす方もいれば、料亭やレストランの個室を予約して、お祝いの席を設けるご家庭もあり、やり方は本当にさまざまです。
でも、いざ「初節句の食事会」となると、「どんな服を着ていけばいいの?」「カジュアルすぎて浮いたらどうしよう…」と不安になってしまう方も多いですよね。
特に赤ちゃんを連れての外出や、写真に残るような場面では、できるだけ場に合った服装をしたいものです。
でも、あまり堅苦しく考えすぎると、せっかくのお祝いがちょっと窮屈になってしまうことも。
この記事では、主役の赤ちゃんはもちろん、パパママ、祖父母やゲストまで、それぞれにふさわしい服装の選び方をやさしく解説していきます。
また、自宅やレストランなどシチュエーションに合わせたコーディネート例も紹介しながら、初節句の特別な1日がより心地よく過ごせるようなヒントをお届けします。
服装に迷ったときは、ぜひ参考にしてみてくださいね。
初節句の食事会ってどんなもの?まずは基本を確認しよう
初節句とは?お祝いの意味と一般的な過ごし方
初節句とは、生まれてから初めて迎える節句のことを指します。
男の子は5月5日の端午の節句、女の子は3月3日の桃の節句がその日になります。
この節句では、赤ちゃんの健やかな成長や健康、これからの人生の幸せを願って、家族みんなでお祝いをするのが昔からの風習となっています。
初めての節句は赤ちゃんにとっても家族にとっても特別な節目であり、大切な記念日として多くの人に親しまれている行事なんですね。
昔は、おうちの中でこぢんまりとした形でお祝いすることが多く、祖父母など近しい家族だけで集まって静かにお祝いするスタイルが一般的でした。
でも最近では、親族や親しい友人を招いて、ちょっとした食事会を開くご家庭が増えてきました。
お祝いのしかたも、家庭のスタイルや地域によっていろいろで、和風にこだわる方もいれば、洋風にアレンジする方もいます。
食事会はどんな雰囲気?場所・参加者・食事内容の例
食事会の雰囲気は、開催する場所や集まる人によってもさまざまです。
たとえば自宅で行う場合は、気取らずにリラックスした雰囲気で過ごせることが多く、服装も比較的カジュアル寄りで構わないケースが多いです。
一方、料亭やホテル、レストランなどの外の会場を予約する場合は、少しフォーマルな雰囲気になりますので、服装やマナーにも少し気を配る必要がありますね。
参加者は、赤ちゃんの両親を中心に、祖父母や叔父叔母、いとこなど親戚が集まることが多いです。
中には、ごく親しい友人を招く家庭もあります。
大勢が集まる場だからこそ、和やかにゆったりと過ごせるように、お店選びや座席の配置などにも配慮するとより良い時間になりますよ。
お料理は、見た目にも華やかなちらし寿司や、縁起物として知られるはまぐりのお吸い物、旬の食材を使ったお祝い膳などが定番です。
和食のコースを選ぶ方もいれば、ビュッフェ形式で自由に楽しめるスタイルを好むご家庭もあります。
また、赤ちゃんも記念の写真に参加できるよう、かわいい器に盛りつけた離乳食を用意する家庭も増えています。
そうすることで、赤ちゃんも一緒にお祝いの時間を共有できるのが嬉しいですね。
服装の基本マナー|フォーマルとカジュアルの境界線
主役の赤ちゃんの服装は?お祝いらしさを出すポイント
赤ちゃんの服装は、お祝いの場にふさわしい華やかさと、着心地のよさの両方を意識して選んであげるといいですね。
男の子なら、ちょっとした式典にも映える袴風のロンパースが人気です。
ズボン部分がゆったりしているので動きやすく、赤ちゃんにも負担が少ないのが魅力です。
女の子には、和風のドレスや、桃の節句にぴったりな桜や花柄のカバーオールがよく選ばれています。
レースやリボンがついたものも可愛らしく、写真映えもばっちりですね。
最近では、家族みんなでリンクコーデを楽しむ方もいて、
- 赤ちゃんの服に合わせてママの服も和のテイストにしたり
- 全員で淡いパステル系の色味を取り入れたり
ただし、見た目だけでなく「着替えさせやすさ」「オムツ替えのしやすさ」「汗をかきやすい赤ちゃんの快適さ」なども大切なポイントです。
お祝いムードを演出しつつ、赤ちゃんが機嫌よく過ごせるような素材や形を選ぶと安心ですよ。
パパママの服装マナー|写真にも残るので清潔感がカギ
パパやママの服装は、初節句という晴れの日にふさわしく、清潔感がありながらもお祝いらしさが感じられる装いを意識してみてくださいね。
何といってもこの日はたくさん写真に残りますし、親としての印象も自然と周囲に伝わる場でもあるので、ちょっとだけ背筋を伸ばしたいところです。
ママには、春なら明るいカラーのワンピースや、落ち着いたセットアップスタイルがおすすめです。
動きやすくて赤ちゃんのお世話もしやすいのに、きちんと感も出せる優秀アイテムがたくさんあります。
ノースリーブにはカーディガンを重ねたり、アクセサリーで控えめな華やかさを添えたりするのも素敵です。
パパには、清潔感のあるシャツにジャケットを羽織ったスタイルが定番。
ネクタイはあってもなくてもOKですが、お店での食事会やフォーマル寄りな雰囲気ならあった方が無難かもしれません。
逆に自宅開催であれば、シャツ+スラックスだけでも十分きちんと見えますよ。
靴もスニーカーではなく、革靴や落ち着いたローファーなどを選ぶとより印象がアップします。
祖父母・親戚・ゲストの服装は?格を合わせることが大切
祖父母や親戚、招かれたゲストの服装は、基本的には両親の服装に格を合わせるのが大切なポイントです。
主役はあくまで赤ちゃんですが、その赤ちゃんを囲む大人たちの服装が極端にカジュアルすぎると、ちょっとちぐはぐな印象になってしまうことも。
女性ゲストなら、シンプルなブラウスにスカートやワンピースなど、きれいめな装いが好印象です。
アクセサリーやストールでほんのり華やかさを添えると、お祝いの場にもなじみます。
男性は、シャツにジャケット、または落ち着いた色のニット+スラックスなど、カジュアルになりすぎない格好が安心です。
また、写真を撮ることが多いため、あまり目立ちすぎる色や柄は避け、主役の赤ちゃんを引き立てるような控えめな色合いを意識するといいですね。
全体として調和のとれた服装になると、お祝いの場も一層華やかに、あたたかい雰囲気になりますよ。
シチュエーション別|初節句食事会のおすすめ服装コーデ
自宅開催の場合|リラックスしつつも「きちんと感」を
自宅での食事会は、あまりかしこまりすぎなくても大丈夫です。
とはいえ、「部屋着の延長」ではちょっとラフすぎて、写真を見返したときに「もう少しちゃんとすればよかった…」と後悔してしまうことも。
なので、普段着よりも少しだけきちんと感のある服装を意識してみてください。
たとえばママなら、パステルカラーや白、ベージュなどやわらかく明るい印象のワンピースやブラウス+スカートのコーディネートが好印象です。
子どもの抱っこやお世話で動きやすいことも大事なので、ストレッチ素材の入った服やシワになりにくい生地だとより安心ですね。
アクセサリーをほんの少し加えると、お祝いらしさも自然に出せます。
パパは、襟付きのシャツやポロシャツ、チノパンやきれいめのスラックスを合わせると、ラフすぎず好印象です。
ネクタイは必須ではありませんが、カジュアルすぎる印象にならないよう、全体的に清潔感のあるアイテムを選ぶと良いでしょう。
料亭・レストランで開催する場合|少しフォーマルが安心
お店での開催となると、周囲のお客様の目や店内の雰囲気にも気を配る必要があるので、ややフォーマル寄りの服装を意識しておくと安心です。
特に料亭や格式のあるレストランなどでは、カジュアルすぎる服装だと場にそぐわないと感じることもあります。
ママには、ひざ丈からミモレ丈のワンピースや、落ち着いたカラーのセットアップなどが人気です。
フォーマル感を出すなら、シンプルなネックレスやイヤリングなどを添えるだけでも十分。
肩が出る服装のときは、ジャケットやストールなどを羽織ると品よくまとまります。
パパはジャケットとスラックスを基本に、白シャツや淡いブルーなど明るい印象のシャツを合わせるのがおすすめです。
ネクタイはあってもなくても大丈夫ですが、お祝いの場なので持参しておき、必要に応じて着けるとスマートですね。
靴もスニーカーではなく、革靴やローファーが安心です。
写真映えする色やデザインの選び方
せっかくの記念日だからこそ、写真に残ることを意識した服選びも大切です。
春の桃の節句なら、淡いピンク・ミントグリーン・ラベンダーといったパステルカラーが季節感もあってとても映えます。
男の子の端午の節句なら、ネイビー・グレー・アイスブルーなど爽やかな色合いもおすすめですよ。
写真では、柄物よりも無地や控えめなデザインの方が背景とケンカせず、主役の赤ちゃんを引き立ててくれます。
また、家族全体で色のトーンをそろえると統一感が出て、より写真映えする仕上がりになります。
和装テイストの小物や季節の花柄を少し取り入れるだけでも、グッとお祝いらしさが増しますよ。
さらに、服の色は赤ちゃんの衣装とのバランスも意識するとより素敵に見えます。
赤ちゃんが濃い色の衣装なら、まわりは淡めの色でやわらかく、逆に淡い衣装なら大人が引き締まった色味でまとめると、全体としてとてもバランスのいい記念写真になります。
服装以外に気をつけたい!食事会でのマナーと心配り
持ち物チェックリスト|赤ちゃんグッズと着替えも忘れずに
赤ちゃん連れの外出は、普段のお出かけ以上に荷物が多くなりがちですよね。
- おむつ
- おしりふき
- 着替え
- ミルク
- 離乳食
- ガーゼ
たとえば、ミルクの予備や飲み慣れたマグ、おやつや赤ちゃん用のスプーン、食事エプロンなども忘れずに持っていきましょう。
また、離乳食が進んでいる赤ちゃんなら、外食先に赤ちゃんの食べられるものがない可能性もあるので、食べ慣れているベビーフードをいくつか持参すると便利です。
使い捨てのスタイやウェットティッシュも、多めにあると何かと重宝します。
赤ちゃんの服が汚れてしまったとき用に、フォーマルっぽい雰囲気の予備の服を1セット準備しておくと、万が一のときにも焦らず対応できますよ。
さらに、ぐずり対策にお気に入りのおもちゃや絵本、小さなガーゼタオルなどを入れておくと、赤ちゃんも落ち着いて過ごせるかもしれません。
持ち物が多くなるときは、マザーズバッグとは別に、すぐに取り出したいものをまとめた小さなサブバッグを用意すると移動中もラクですよ。
挨拶・手土産・食事のとり方など最低限のマナー
親戚が集まるお祝いの場では、服装だけでなく、ちょっとした所作や気配りが印象を大きく左右します。
まず大切なのは、会場に着いたら笑顔で「今日はお越しいただきありがとうございます」など、一言丁寧なご挨拶をすること。
招かれる側であれば、「本日はお招きありがとうございます」とお礼の気持ちを言葉にするのが好印象です。
手土産を持参したときは、ひと言添えてお渡しするのを忘れずに。
特に初節句では、両家の祖父母が初めてそろうというケースもあり、そういったときは特に礼儀や配慮が大切になります。
食事中は、赤ちゃんのお世話をしながらになるとは思いますが、周囲との会話にも適度に参加して和やかな雰囲気をつくれると理想的です。
食べながら赤ちゃんがぐずった場合も、あらかじめ席を立ちやすい場所を選んでおくと安心ですし、無理に食事を続けず臨機応変に対応する心構えも大切ですね。
こうした小さな心配りや自然なふるまいが、初節句という特別な1日をより思い出深いものにしてくれますよ。
まとめ|気負わず、でも失礼なく。服装選びで印象アップ!
初節句の食事会は、赤ちゃんの健やかな成長と幸せを願う、大切で心あたたまる行事です。
そんな特別な日だからこそ、服装にもほんの少し気を配っておくことで、場の雰囲気がぐっと和やかになり、写真に残る思い出もより素敵なものになりますよ。
「他の人の服装と比べて浮かないかな?」
「お祝いの場にふさわしいかな?」
「カジュアルすぎたり、逆に堅苦しすぎたらどうしよう…」
そんな風に、服装選びに迷ってしまうこともあるかもしれません。
でも、この記事で紹介してきたように、場所や参加者に合わせて少しだけ意識を変えることで、誰でも好印象で失礼のない装いに仕上がります。
赤ちゃんが主役ということを忘れず、家族やゲストとの調和を大切にすれば、きっと「素敵だったね」と言ってもらえる1日になります。
難しく考えすぎず、お祝いの気持ちを大事にしながら、自分らしいスタイルで楽しむことが何より大切です。
服装は、あくまで気持ちを伝える手段のひとつ。
だからこそ、「これでよかった」と思える自分らしい選択をしてみてくださいね。