お七夜の料理は誰が用意する?産後ママが無理しない3つの方法

赤ちゃんが生まれて、あっという間に迎えるお七夜。

命名のお祝いをしてあげたい気持ちはあるけれど、「料理って誰が用意するんだろう?」とふと手が止まっていませんか。

産後すぐの体で、鯛や赤飯まで自分で作らなきゃいけないのかな…と思うと、お祝いより不安のほうが大きくなってしまいますよね。

「パパが準備してもいいの?」
「祖父母にお願いするのは甘え?」
「仕出しや宅配って失礼じゃない?」

そんなモヤモヤに、ひとつずつお答えしていきます。

読み終わるころには、「うちはこうしよう」と肩の力を抜いて決められるはず。

産後のあなたの体を真ん中に置いた、無理のないお七夜の迎え方を一緒に見つけていきましょう。

お七夜の料理はママが用意しなくて大丈夫です

まず、いちばん知りたいところからお伝えしますね。

お七夜の料理は、産後すぐのママが必ず用意しなければいけないものではありません。

「お祝いの席だから、母親である自分がちゃんと準備しなきゃ」と思い込んでしまいがちですが、そんな決まりはどこにもないんです。

パパが中心になって手配しても、祖父母にお願いしても、仕出しや宅配を頼んでも、なにひとつ失礼にはあたりません。

そもそもお七夜は、生まれてから7日目の夜に、赤ちゃんの名前をお披露目してその健やかな成長を願う行事。

主役は赤ちゃんで、そしてその次に大切にされるべきは、産んだばかりのママの体です。

料理の見た目や品数を完璧にすることよりも、ママと赤ちゃんが穏やかに過ごせること。

これがいちばん優先されていいことなんですよ。

焦らなくて大丈夫。

ここから、なぜそう言い切れるのか、そしてあなたの家ではどうするのがいちばん楽なのかを、順番に見ていきましょう。

産後すぐのママに料理の負担を置かなくていい理由

「でも、本当に作らなくていいの?」と心配になりますよね。

ここでは、産後のママが料理を背負い込まなくていい理由を、体のことと行事の成り立ちの両面からお話しします。

お七夜は退院前後とちょうど重なる時期だから

お七夜は赤ちゃんが生まれた日を1日目として数えて、7日目の夜に行うのが昔ながらの形です。

でも、この「生まれて7日目」というタイミング、実はママの入院・退院とちょうど重なりやすいんです。

病院によって差はありますが、自然分娩の場合で産後5日目ごろ、帝王切開の場合は産後7日目以降に退院となる例があります。

つまりお七夜の当日は、退院したばかり、もしくはまだ入院中というケースも珍しくないのです。

退院して間もない体で、鯛を焼いて赤飯を炊いて…というのは、どう考えても重労働。

この時期に料理の主役を任されるのは、体にとってかなりの負担なんですね。

産後の体は休養が必要な時期だから

出産で大きなダメージを受けた体が回復するまでには、一般的に6〜8週間ほどかかるとされています。

この期間は産褥期と呼ばれ、本来はしっかり休むことがすすめられている時期です。

国としても、産後8週間は働くことに制限を設ける仕組みがありますし、自治体の案内でも、この時期は家族で家事を分担したり、外部の支援を活用したりすることが大切だと示されています。

つまり、産後すぐのママが休むことは「甘え」ではなく、体の回復のために必要なこと。

お祝いの料理づくりで疲れきってしまっては、本末転倒なんです。(お祝いのはずが、寝込んでしまったら元も子もないですもんね)

誰が用意するかに昔から決まったルールはないから

「昔は父方の祖父が主催したらしいけど、今は?」と気になる方もいるかもしれません。

確かに、古くは父方の祖父が中心になってお七夜を取り仕切る風習がありました。

ただ、現代では誰が主催しなければいけない、誰が料理を用意しなければいけない、という固定されたルールはありません。

家族だけで小さく祝う家庭もあれば、里帰り先の実家で祝う家庭、命名書と写真だけで済ませる家庭もあります。

だからこそ、あなたの家の状況にいちばん合った形を、自由に選んでいいんです。

形式にとらわれず、「うちはどうすれば無理がないか」を基準に決めていきましょう。

私自身、お七夜の頃はまだ会陰の傷が痛くて、座っているのもやっとでした。

台所に立つなんて発想すら浮かばなくて、夫に「お赤飯だけ買ってきて」とお願いするのが精一杯だったのを覚えています。

産後のママが無理しないお七夜の準備方法

ここからは、実際に「誰が・どうやって」用意するのか、具体的な方法を見ていきましょう。

あなたの家庭に当てはめながら読んでみてくださいね。

パパが中心になって手配する

いちばん現実的なのが、パパが準備の主役になる形です。

料理を一から作らなくても、お赤飯やお寿司を買ってくる、鯛は焼き魚として注文する、お吸い物だけ作る、といった「手配と簡単な調理」ならパパでも十分こなせます。

出生届の提出もパパができますし(出生届は生まれた日を含めて14日以内、父母どちらでも届出人になれます)、命名書の準備や当日の写真撮影も任せられます。

ママは赤ちゃんのお世話と自分の休養に専念して、パパが段取りを担う

この役割分担が、産後の家庭にはいちばんしっくりきます。

国の制度としても、産後パパ育休など、父親がこの時期に休みを取りやすくする仕組みが用意されています。

退院後のサポートに合わせてパパが休む例も示されているので、可能なら当日前後はお休みを取れると安心ですね。

祖父母にお願いする

里帰り出産をしている場合や、祖父母が近くにいる場合は、料理を頼ってしまうのもとてもいい方法です。

特に里帰り中であれば、ママの実家のご両親が料理や費用を負担してくれる例も多く見られます。

祖父母世代はお七夜のような行事に慣れていることも多いので、「おばあちゃんが赤飯を炊いてくれる」というのは、産後の家庭にとって本当にありがたい話。

ただし頼むときは、規模や品数、費用を誰が持つのかを先に共有しておくと、あとから気まずくならずに済みます。

「ありがたいけど、量は控えめでお願いできるかな」と一言添えておくだけで、お互い気持ちよく進められますよ。

仕出しや宅配を利用する

「作る人もいない、頼める祖父母も遠い」というご家庭には、仕出しや宅配がとても心強い味方になります。

お祝い用の会席弁当やお祝い重を注文すれば、見た目も華やかで、準備の負担はほぼゼロ。

「手作りしないなんて手抜きかな…」と感じる必要はまったくありません。

大切なのは赤ちゃんをお祝いする気持ちであって、誰が厨房に立ったかではないんです。(プロが作ったお料理のほうが、正直きれいで豪華だったりしますしね)

料金や注文の締切については、このあと詳しくお伝えしますね。

一部だけ手作りして残りは購入する

「全部買うのもなんだか味気ない、でも全部作るのは無理」という方には、一部だけ手作りする方法がおすすめです。

たとえば、お吸い物だけ自分で作って、お赤飯と鯛は購入する。

あるいは鯛はお店で焼いてもらって、簡単な一品だけ添える。

こうした「一部自作」なら、気持ちもこもるし負担も軽いという、ちょうどいいバランスがとれます。

ちなみに手作りした場合の所要時間の目安は、炊飯器でのお赤飯が60〜100分ほど、はまぐりのお吸い物が10分ほど、鯛の塩焼きが9〜35分ほど。

三品すべてそろえると、合計で少なくとも80〜145分ほどはかかる計算になります。

これを産後すぐの体で全部やるのは、やっぱり大変ですよね。

だからこそ「作るのは一品だけ」と割り切ると、ぐっと楽になります。

仕出しや宅配を使うときに知っておきたいこと

仕出しや宅配は便利な反面、知らないと「頼めなかった」という失敗につながることもあります。

ここでは料金の目安と、注意したいポイントをお伝えします。

料金のおおよその目安

お祝いの料理を外注する場合、内容によって料金にはかなり幅があります。

おおよその目安を表にまとめました。

種類 料金の目安(1人前など)
地域の祝い弁当 2,160円〜3,500円台
温かい会席弁当 3,780円〜6,600円台
お祝い重や会席(やや高級) 6,480円〜9,720円台
鯛単品 3,780円、または6,000〜7,000円程度

これに、お赤飯の追加やお刺身の盛り合わせが別料金で乗ってくる形が一般的です。

予算と参加人数に合わせて選べるので、まずは「いくらまでなら無理なく出せるか」を決めておくと選びやすくなりますよ。

注文の締切に注意する

ここが見落としがちな、いちばん大事なポイント。

仕出しは前日や当日の注文では間に合わないことが多いんです。

業者によって締切はさまざまで、3日前まで、前々日の夜まで、2日前まで、といった案内が見られます。

「明日お七夜だから今日頼もう」では遅い、ということも十分にあり得ます。

一方で、通販のお取り寄せの中には15時までの注文で当日発送、という例もあります。

ただし地域の仕出しと通販では仕組みがまったく違うので、混同しないように気をつけてくださいね。

お七夜の日程が見えてきたら、早めに候補のお店の締切を確認しておくのが安心です。

配達エリアや量もチェックしておく

仕出しや宅配は、配達できるエリアが決まっていることがほとんどです。

自宅が配達範囲に入っているか、最低注文額はいくらか、温め直しが必要かどうかも、注文前に確認しておきたいところ。

少人数のお祝いなのに量が多すぎて余ってしまった、という声もあります。

家族だけの小さな会なら、人数に合った分量を選ぶことも大切です。

お七夜の準備でやってしまいがちな失敗

最後に、産後の体で無理をしないために、避けておきたい失敗パターンをお伝えします。

先に知っておくだけで、ぐっと気持ちが楽になりますよ。

退院直後に大きな会食を組んでしまう

いちばん気をつけたいのが、退院したばかりの時期に、たくさんの人を招いた本格的な会食を計画してしまうこと。

産後6〜8週間は休養が必要な時期ですし、出産直後から1週間ほどは、気持ちが不安定になりやすい時期でもあります。

そんなタイミングで大人数のおもてなしを背負い込むのは、体にも心にも大きな負担。

「お七夜は小さく、ゆったり」が産後にはちょうどいいんです。

病院でも、産後の面会は夫やご両親くらいに絞る運用をしているところがあります。

家庭のお祝いも、それくらいの少人数を基本に考えておくと無理がありません。

費用や役割を曖昧にしたまま招く

祖父母を招くとき、「誰が何を準備して、誰が費用を持つのか」を決めないまま当日を迎えると、あとから気まずさが残りやすいです。

特に祖父母が楽しみにしている場合は、呼ぶか呼ばないか以前に、規模はどれくらいにするか、料理はどうするか、支払いはどうするか、写真だけにするのか、を事前に共有しておくのが安心。

お金の話は切り出しにくいですが、先に決めておいたほうが、結果的にみんなが気持ちよく過ごせます。

祖父母への連絡や断り方で悩みすぎる

「義実家に、今回は小さくしたいって、どう伝えればいいんだろう…」と悩む方はとても多いです。

ここで大事なのは、伝え方の正解を探すことより、押さえるべきポイントを整理すること。

「退院直後で体調が読めない」「今回は命名書と写真を中心にしたい」「大きな会食はしない」「連絡はパパから自分の親へ」、この4つを意識するだけで、ぐっと伝えやすくなります。

特に、夫側のご両親への連絡は、ママではなくパパからしてもらうのがおすすめ。

ママが義実家に気をつかって無理をするのを防げますし、角も立ちにくいんです。(ここ、本当に大事。ママが板挟みになる必要はないんですよ)

我が家は結局、お赤飯と鯛は近所のお店で注文して、お吸い物だけ私が作りました。

当日に夫が義母へ「今回は身内だけで」と連絡してくれたおかげで、私は一度も気をつかわずに済んで…あのとき全部任せて正解だったなと、今でも思っています。

お七夜の料理は気持ちを真ん中に置いて決めていい

ここまでお話ししてきたことを、もう一度整理しておきますね。

  • お七夜の料理は、産後すぐのママが必ず用意しなければいけないものではない
  • パパが中心に手配する、祖父母に頼る、仕出しや宅配を使う、一部だけ手作りする、どの形でも失礼にはならない
  • 仕出しや宅配は料金に幅があり、注文の締切が早いので早めの確認が安心
  • 退院直後に大きな会食を組まず、少人数でゆったり祝うのが産後にはちょうどいい
  • 祖父母への連絡や費用の分担は、事前に共有しておくと気まずさを防げる
お七夜でいちばん大切なのは、立派な祝い膳を完璧に用意することではありません。

産んだばかりのママの体をいたわりながら、家族で赤ちゃんの誕生を喜ぶこと

それさえできていれば、料理が手作りでも、買ってきたものでも、お祝いの価値はまったく変わりません。

「ちゃんとしなきゃ」と気負っていた肩の力が、少しでもふっと抜けていたらうれしいです。

パパや家族と役割を分け合って、無理のない形で、赤ちゃんの名前をお披露目する温かい時間を過ごせたら。

きっとそれが、後から振り返っても「いいお七夜だったな」と思える一日になるはずです。

あなたの家らしい祝い方が見つかりますように。