初節句でもらったお祝いにお返しは必要?マナーとおすすめ品まとめ

初節句のお返し、必要か迷っていませんか?

赤ちゃんが生まれて初めて迎える、とても大切で特別な行事が「初節句」です。

おじいちゃんおばあちゃんや親戚、ご近所の方やお友達など、たくさんの人からあたたかなお祝いをいただくこともあるでしょう。

そんな中で、

「お祝いはありがたいけど、やっぱりお返しってしたほうがいいのかな?」
「失礼にならないように、どれくらいの金額で、どんなものを選べばいいの?」

と悩んでしまう方も少なくありません。

とくにはじめての子どもの場合、何もかもが初めてのことばかり。

お祝いのお返しについてのマナーや習慣もよくわからず、「うちだけ違ってたらどうしよう…」と不安になることもありますよね。

でも、心配しなくても大丈夫です。

この記事では、初節句でもらったお祝いに対して「どんなふうにお返しをすればいいのか」をわかりやすく解説していきます。

内祝いとしての基本マナーや、おすすめのお返しアイデア、のしの書き方やお礼状の文例など、やさしく丁寧にご紹介していきますので、ぜひ安心して読み進めてみてくださいね。

はじめてのパパママでも、これを読めば「なるほど、こうすればいいんだ」とスッキリできる内容になっていますよ。

初節句のお返しは必要?

初節句でお祝いをいただいたとき、多くのご家庭では「内祝い」としてお返しをするのが一般的なマナーとされています。

とはいえ、相手との関係や地域の風習によって考え方が少し違うこともあります。

たとえば、祖父母など近しい親族からのお祝いに対しては、「うちの孫へのお祝いだからお返しなんていらないよ」と言われることもありますよね。

そういった場合は、お礼の気持ちを込めてちょっとしたお菓子を添えるだけでも、感謝の気持ちが伝わります。

お返しの相場としては、いただいた金額の「3分の1~半額程度」が目安です。

あまり高価なものを贈ると、かえって相手に気をつかわせてしまうこともあるので、バランスを大事にしたいですね。

お返しのタイミングと渡し方

お返しは、初節句を終えてから1週間~2週間以内に贈るのが理想的です。

あまり時間が空いてしまうと、お祝いへの感謝が薄れて見えてしまうかもしれません。

渡し方については、直接会える相手なら手渡しするのが一番丁寧な印象を与えられます。

ただ、遠方の親戚や仕事関係の方などには無理せず郵送でOKです。

包装やのしをしっかり整えて、送り状やメッセージカードを添えると、より心のこもった印象になりますよ。

のしの表書きには「内祝い」と書き、下には赤ちゃんの名前をフルネームで入れます。

初節句の記念を兼ねて、名前の読み仮名を入れてもやさしい配慮になりますね。

喜ばれる初節句のお返しアイデア

お返しの定番といえば、日持ちのするお菓子やカタログギフトです。

相手の好みがわからないときでも安心して贈れるので、幅広い世代に喜ばれます。

最近では「名入れギフト」も人気です。

赤ちゃんの名前入りのバームクーヘンや、パッケージに写真をプリントしたお菓子などは、記念にもなります。

ただし、写真入りのギフトは好みが分かれることもあるので、相手との関係性を考えて選ぶといいですね。

実際に「もらって嬉しかった」という声が多いのは、普段使いできる消耗品や、おしゃれなお茶・コーヒーセットなど。

「正直困った…」という声があるのは、大きすぎる飾り物や保管に悩む記念品系。

相手の立場になって選ぶことがポイントです。

お返しに添えるお礼状の文例

品物だけでなく、ちょっとしたお礼状を添えると、贈り物そのものの印象がぐっと良くなります。

言葉での感謝の気持ちは、目には見えないけれど確実に心に届くもの。

特に目上の方や、直接会ってお礼を伝えにくい相手には、手紙という形で思いを伝えるのがとても効果的です。

お礼状を書くとなると、「かしこまった文章にしないといけないのかな?」と不安になるかもしれませんが、そんなに難しく考える必要はありません。

素直な気持ちを丁寧な言葉で綴るだけで、ちゃんと気持ちは伝わりますよ。

お礼状の基本的な流れとしては、

  • 「季節のあいさつ」から始めて
  • 「いただいたお祝いへのお礼」
  • そして「赤ちゃんの近況や様子」
  • 最後に「今後のお付き合いや健康を願う言葉」で締めくくる
という形が自然で読みやすいです。

必要に応じて、初節句の写真を同封したり、手書きの一言を添えたりすると、よりあたたかみのある印象になりますよ。

たとえばカジュアルな文例なら

カジュアルな文例
このたびは初節句にあたたかなお祝いをいただき、ありがとうございました。

○○も健やかに成長しております。

ささやかではありますが、内祝いの品をお届けいたします。

お気に召していただけましたら幸いです。

フォーマルな相手や職場関係なら、少しかしこまった表現を選んでみましょう:

フォーマルな文例
拝啓 新緑の候、皆様にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。

このたびは初節句に際しまして心のこもったお祝いを賜り、誠にありがとうございました。

つきましては内祝いのしるしとして、ささやかな品をお贈りいたします。

何卒ご笑納くださいませ。

敬具

相手の立場や関係性に合わせて、使う言葉や表現を丁寧に選ぶことがとても大切ですね。

たとえば、親しい友人には少しくだけたやさしい表現で気持ちを伝えたほうが親しみが伝わりますし。

職場の上司や目上の方には、かしこまった文章で敬意を込めて書くことで、失礼のない印象になります。

また、相手の年齢や性格、家族構成なども少し意識しておくと、より伝わりやすく、心に残るメッセージになりますよ。

お礼状は形式ではなく、気持ちが伝わることがいちばん大事なので、相手を思いやる気持ちを大切にしながら、言葉を選んでみてくださいね。

おわりに:感謝の気持ちを大切にした「お返し」を

初節句は、赤ちゃんが生まれてからの初めての節句ということで、健やかな成長や幸せを願うとても大切な行事です。

だからこそ、ご家族や親戚、親しい方からお祝いをいただけることは、本当にありがたく、嬉しいことですよね。

そんな気持ちに対して「ありがとう」を伝える手段として、お返しという形で感謝の気持ちを丁寧に届けることは、今後の関係をさらに良くしていくためにも、とても大切な心配りになります。

お返しというと、どうしても「形式的にやるもの」というイメージがあるかもしれませんが、本当に大事なのはその中に込められた気持ちです。

高価なものを贈る必要はありませんし、マナーにガチガチに縛られる必要もありません。

大切なのは「あなたからの思いやりをちゃんと伝えたい」という気持ち。

相手の顔を思い浮かべながら、「どんなものを喜んでくれるかな」「どんな言葉ならちゃんと伝わるかな」と考えて選んだギフトやメッセージには、自然とあたたかさがにじみ出てきます。

無理のない範囲で、わが家らしい感謝のかたちを選んで、心からの「ありがとう」を届けてみてくださいね。

きっと、受け取った方の心にもその気持ちはしっかり届くはずです。