お宮参り。
赤ちゃんの誕生をお祝いし、これからの健やかな成長を願う、日本ならではの温かな行事ですよね。
でも、初めての子育て中の私たちにとっては、
「何から準備すればいいの?」
「決まりってあるの?」
「誰を誘う?服装は?」
と、まるで謎解きのような連続でした。
ネットや育児本を読んでも情報はバラバラだし、親世代からは「昔はこうだった」と言われて、かえって混乱。
結局のところ、「うちはどうすればいいの?」という答えにたどり着くのが難しいんですよね。
「うちはこうしたけど、これでよかったのかな…?」
「他の家族はどうやって乗り越えたんだろう…?」
「ちょっとしたトラブルとか、実際あったりするのかな?」
そんなふうに不安や疑問がふくらんでしまうのは、きっとみんな同じ。
そこで今回は、実際にお宮参りを体験した先輩ママ・パパたちの声を集めて、
そのままの感情や出来事を、ちょっぴりドラマ仕立てにご紹介していきます。
嬉しかったこと、困ったこと、予想外のハプニング、義両親との駆け引き…すべてが“わが家だけの思い出”として刻まれた一日。
この記事を通して、これからお宮参りを迎えるあなたにとって、少しでも準備や気持ちが楽になるヒントになれば嬉しいです。
準備の段階で「やってよかったこと」「失敗したこと」
赤ちゃんの服選び、当日は意外な落とし穴が…
「うちの子にはベビードレスが似合いそう!」と、写真映えを重視して選んだ一着。
レースがたっぷりで、ふわふわの白いドレスに身を包んだ赤ちゃん…想像しただけでワクワクしていました。
ところが、当日。
素材がつるつるしていて抱っこしづらい!しかも汗をかいてぐずる始末…。
抱っこする手は滑るし、首元のレースが肌に当たって赤くなってしまい、せっかくの晴れの日にちょっぴり罪悪感も。
「もっと通気性や肌触りを考えればよかったなぁ」って、あとから何度も思いました。
やっぱり、見た目も大事だけど、赤ちゃんの快適さがいちばん。
今なら、着替えを一着持って行っておけばよかったって思います。
かわいさと快適さ、両方のバランスが大事なんですね。
神社予約のタイミング、うちはギリギリで大慌て!
「お宮参りって予約いるの?」なんて、のんびり構えていた私たち夫婦。
周囲のママ友に聞いても「地元の神社ならいらないんじゃない?」なんて声があったので、完全に油断してました。
有名な神社は1ヶ月前でも枠が埋まるって知らず、思い出して慌てて電話したのは前日。
「申し訳ありません、現在はキャンセル待ちとなっておりまして…」の一言に、二人で無言になったのを覚えています。
結果的には当日キャンセルが出て奇跡的に祈祷していただけましたが、あのヒヤヒヤは二度と味わいたくない!
「思いついたらすぐ動く」、これからお宮参りを控えている方には声を大にして伝えたい教訓です。
義母が主導で…モヤモヤしたけど助かったことも
「昔ながらのやり方があるから」と、何かと細かく指示してくる義母。
「赤ちゃんの産着はこうかけるもの」
「ご祈祷のあとには○○するもの」
と、自分の中の“常識”でガンガン進めてくる姿に、正直モヤモヤしていました。
「これは私たちの子なのに…」と、つい心の中で反発してしまったけれど、いざ本番になると「さすが経験者!」と感心する場面も。
持ち物リストやお布施の準備、赤ちゃんの抱き方に至るまで義母が段取りしてくれていたおかげで、私たちは流れに安心して身を任せることができました。
終わってみれば「ありがとう」と素直に言えたし、少し距離が縮まった気がします。
感謝と尊重の気持ち、やっぱり忘れちゃいけないなと思いました。
お宮参り当日のリアルな流れと気づき
祈祷の前に授乳とオムツ替えでてんやわんや
「そろそろ出発!」というタイミングで、赤ちゃんがまさかの大泣き。
ミルクもオムツも済ませてたはずなのに…やっぱり予定通りにはいかないのが育児あるあるなんですよね。
それも、ただのグズりじゃなくて、全力で泣いてる感じ。
慌てて授乳しようとしたら「え、いまミルクいらないの?」とさらに泣き出す始末。
しかも着替えたばかりの服におしっこが漏れてしまって、また着替え直し。
バタバタしすぎて出発時間は予定より30分オーバー。
親のほうが先に疲れちゃうんじゃないかと思うほどで…でも、それでも。
「時間に余裕持っておいて本当によかった~」と、心の底から思いました。
初穂料の渡し方が分からず神主さんに助けられた話
のし袋に入れて準備万端…のつもりだったのに、いざその場になると頭が真っ白!
誰が渡すの?パパ?ママ?代表は?渡すタイミングは祈祷の前?後?
ご祈祷の受付に並んでいるときにふと不安になって、急いでスマホで検索…でも出てくる情報もバラバラで余計に混乱。
最終的には受付の方に聞いたところ、「ではこちらでお預かりしますね」と、にこやかに受け取ってくれた神主さんの笑顔にほんと救われました。
「そうか、困ったときは素直に聞けばいいんだ」と、変な意地を張らなくてよかったなとしみじみ。
雨の日のお宮参り…傘より便利だったのは?
天気予報は「曇り」。
それを信じていた私たちは、あえてレインカバーも持たずに出発。
でも神社に近づくにつれて、空がどんより…そして突然の本降りの雨!
持っていたのは普通の長傘と折りたたみ傘だけ。
でもベビーカーに産着、抱っこひも、荷物もたっぷりで、手は完全にふさがってしまって。
祖父母も慌てていたけれど、なんとか乗り切れたのは「大きめのポンチョ」と「抱っこひもカバー」のおかげ。
ポンチョをさっと羽織れば荷物ごと覆えて、しかも両手が空く!
傘だと片手がふさがるし、思った以上に不便。
抱っこひもカバーは赤ちゃんごとサッと覆えて、寒さや濡れ防止にもなって本当に助かりました。
晴れの日の準備だけじゃダメですね。
「万が一の雨の日」まで想定しておくだけで、当日の安心感がまったく違いました。
義両親との立ち回り術|もめないために気をつけたこと
義母との服装トラブル、穏便に解決できた一言
「赤ちゃんには和装でしょ!」という義母の熱意に対し、私は洋装を希望。
一瞬ピリッとした空気が流れたときの、あの独特の沈黙。
一言間違えたらケンカになりそうな緊張感の中、私が口にしたのは、
「せっかくだから両方で写真撮りましょうか!」という柔らかな提案。
義母の目が一瞬驚いたように見えたけど、すぐにパッと笑って「そうね、それいいわね!」と。
譲るより“混ぜる”、この一言で救われた気がしました。
その後、和装と洋装でそれぞれ写真を撮って、結果的にはどちらも記念に残る一日になりました。
正解はひとつじゃない。
そんな気づきをもらえた瞬間でした。
誰が抱っこする?主役の赤ちゃんをめぐる攻防
祈祷の間や記念写真、「誰が抱っこするか問題」は想像以上にややこしかったんです。
「最初はお父さん?」「いや、おじいちゃんが抱っこしたいって言ってたよ」なんて、現場でバタつくバタつく。
あっちで譲り合い、こっちで譲られず、最終的には赤ちゃんが泣いて「ママがいちばん」という結末に(笑)
今になれば笑って話せるけれど、あらかじめ順番を相談しておけば、もっとスムーズだったかなと反省もあります。
でもまあ、赤ちゃんをみんなが「抱っこしたい」って思ってくれてることが、うれしかったりもするんですよね。
うまく仕切るコツは「下準備」と「当日の笑顔」
義両親とのやりとりで一番大事なのは、「下準備」と「当日の笑顔」!
どちらが欠けても、ギクシャクした空気になってしまうなと、身をもって実感しました。
前日までにスケジュールや祈祷の流れ、移動手段や集合時間まで丁寧に共有。
「◯◯時に集合して、そのあと写真撮って、11時半には神社へ」など、できるだけ具体的に伝えると安心感が違います。
そして当日は、多少バタついても笑顔を忘れないこと。
ちょっとしたトラブルも、こちらが笑っていれば自然と場が和みます。
「楽しもう」という気持ちが伝われば、義両親もきっと笑顔で参加してくれる。
完璧じゃなくても、楽しい空気があればそれだけでうまく回っていくものですね。
体験談から学ぶ「これはやってよかった!」
出張カメラマンで自然な笑顔が残せた!
写真スタジオも候補にあったけど、出張カメラマンにして大正解!
慣れた場所で撮れるから赤ちゃんも落ち着いていて、ぐずってもすぐに対応できるし、時間に追われることなくゆったり撮影できました。
実際、スタジオだと時間が決まっていて「泣いたらどうしよう」って焦るけど、出張カメラマンは赤ちゃんのペースに合わせてくれるのが嬉しかったです。
プロの方が気さくに話しかけてくれて、祖父母もリラックス。
いつの間にかみんな笑顔になっていて、「あ、こういう自然な表情が残せるのっていいな」と思いました。
家族みんなが写っている写真って、実はなかなか少ないから、こうして全員そろって笑っている姿が残るのは本当に宝物。
撮影が終わったあと、祖母が「いい記念になったわね」とぽつりと言ったのが印象的でした。
産着レンタルが大正解だった理由
見栄えはしたいけど、1回きりの使用にしては高すぎる…と悩んでいたとき、
たまたま見つけたレンタルサービスを見て「これなら気軽に使えそう!」と即決しました。
届いた産着はとてもきれいで、種類も豊富。
サイトに載っていた実際の写真とほぼ同じイメージだったので安心しましたし、丁寧な着付けガイドもついていたので、不器用な私でも問題なく着せることができました。
何より、返却も簡単で、終わったあとにクリーニング不要でそのまま返せるのがありがたかった!
「思ってたよりずっと簡単だったし、お値段以上!」と満足度高めです。
これからお宮参りを迎える方にはぜひおすすめしたいポイントです。
親子で記念になる「絵馬奉納」のすすめ
祈祷が終わったあと、ふと目に入ったのが絵馬掛け。
せっかくだから…と家族で願いごとを書いて、赤ちゃんの名前と共に「元気に育ってくれますように」と心を込めて吊るしました。
小さな行動かもしれないけれど、その瞬間だけは時間がゆっくり流れた気がして、なんだかとてもあたたかい気持ちになれました。
あとで写真を見返しても、この絵馬を手にしていた場面が特に心に残っています。
その日を振り返るときに、単に祈祷を受けただけではない“特別な思い出”として、今でも鮮明に蘇ってくるんです。
絵馬って、形には残らないけれど、心に刻まれる記念になりますね。
立ち止まって気持ちを形にする時間の大切さを、改めて感じた瞬間でした。
これからお宮参りを迎える家族へ|先輩ママ・パパからのメッセージ
無理せず「うち流」で祝えば大丈夫
完璧じゃなくていいんです。
ネットの情報や周囲の声にとらわれすぎず、「うちのやり方」でお祝いすること。
しきたりもマナーも気になるかもしれませんが、赤ちゃんや家族の体調、都合、そして気持ちに合わせて無理なく行うのが一番。
「こうしなきゃいけない」と思いすぎると、準備の段階で疲れてしまいます。
でも、「うちに合ったスタイルでいいんだ」と思えたとたん、ぐっと気がラクになったんです。
お宮参りは、儀式というより“家族で赤ちゃんを迎え入れたことをあらためて喜び合う時間”。
どんな形でも、その気持ちがあればそれで十分素敵なお祝いになると、私は思います。
トラブルも後から思い出になる
あのときの慌てっぷりや、義母との気まずさ、突然の雨、泣きじゃくる赤ちゃん。
その瞬間は「なんでこんな日に限って…」と思ったけれど、今ではぜーんぶ笑い話。
むしろ、その小さな“うまくいかなかったこと”こそが、あとで一番話のネタになるんですよね。
「そういえば、あのとき傘を忘れて、ポンチョが神だったよね」とか、「義母が張り切って産着を用意してくれたけど、サイズが合わなくて焦った」とか。
思い返すたびに、当日のドタバタがじんわり温かく感じられる。
それもまた、お宮参りという節目がくれる“時間の魔法”だなとしみじみ感じます。
赤ちゃんの一日を、みんなで楽しんで!
お宮参りは、赤ちゃんの健やかな成長を願うだけじゃなく、
家族の絆を深めるチャンスでもあると思うんです。
赤ちゃんが生まれて、少しずつ家族としての形ができあがっていく最初の節目。
だからこそ、その一日を「こうすべき」に縛られすぎずに、“楽しむ”ことが大切だなって思います。
笑って、撮って、ちょっと泣いて、バタバタして、それでも最後に「今日はいい日だったね」と言えるような、そんな一日を。
準備や手配で大変なこともあるけれど、それすらも、あとからは“いい思い出”に変わっていくもの。
一瞬一瞬を大切に、家族みんなで笑顔で過ごしてくださいね。
まとめ
お宮参りには「正解」なんてありません。
昔ながらのしきたりに沿って行う人もいれば、自分たちらしいスタイルで祝う人もいます。
大切なのは、「こうしなきゃ」ではなく、「どうしたら家族みんなが心地よく過ごせるか」。
家庭ごとに、それぞれの形でお祝いできれば、それがいちばん素敵なお宮参りになると私は思います。
たとえ段取り通りにいかなくても、忘れ物をしてしまっても、雨に降られて服が濡れてしまっても。
そんな小さな“うまくいかなかったこと”も、家族で笑い合えるなら、それはかけがえのない思い出に変わります。
赤ちゃんの健やかな成長を願う気持ちと、それを包む家族のあたたかささえあれば、十分すぎるほど立派なお祝いになるんです。
この記事が、あなたにとって「お宮参りって楽しんでいいんだ」と思えるきっかけになれば嬉しいです。
そして、あなたとご家族の一日が、心から笑顔で満たされますように。
その願いを込めて、そっと背中を押させてください。
心から、応援しています!