お宮参りの地域差にびっくり!関東・関西・九州でこんなに違う?

赤ちゃんが生まれてから最初の大切な行事「お宮参り」。

赤ちゃんの健やかな成長を願って、家族みんなで神社に参拝するこの伝統行事は、日本ならではのあたたかな文化ですよね。

でも、「やらなきゃいけないって聞いたけど、具体的に何をどうしたらいいの?」「地域によって違うって本当?」と、いざ準備を始めると疑問が次々と湧いてくるものです。

「うちは関東だけど、友達は関西で…」
「ママ友のところでは抱っこする人が違ったって言ってた!」

なんて、周りと比べて不安になったり、自分のやり方が間違っていないか気になったりしませんか?

実はお宮参りって、地域によってやり方がまったく異なるんです。

日程も違えば、誰が赤ちゃんを抱くのか、服装のマナー、神社の選び方、祈祷の流れにいたるまで、けっこう多様。

「これが正解!」という決まった型がないからこそ、周りと違うとなんだかモヤモヤしてしまうんですよね。

でも、その違いを知っておくだけで気持ちがぐんとラクになるもの。

この記事では、地域ごとにどんな違いがあるのかをわかりやすくまとめました。

「うちだけ浮いてないかな?」という不安が、「あ、こういうケースもあるんだ」と安心に変わるような内容を目指しています。

私自身も第一子のお宮参りで、「え、これうちだけ?」「このやり方ってアリ?」とアタフタしながら手探りで準備した経験があります。

だからこそ、同じように感じているパパママにとって、少しでも心のよりどころになるような記事になればうれしいです。

どうぞ肩の力を抜いて、あなたらしいお宮参りのスタイルを見つけてみてくださいね。

地域によってお宮参りの風習はどう違うの?

関東と関西ではそもそも日程が違う?

お宮参りの日程、実は地域によって大きな違いがあるんです。

たとえば関東では「男の子は生後31日目、女の子は32日目」が一般的とされています。

これは昔からのしきたりに基づいていて、地域の神様に早めにご挨拶を…という意味も込められているようです。

一方、関西では「男の子は31日目、女の子は33日目」というパターンも見られ、さらにゆるやかな傾向がある地域では、生後100日あたりでお宮参りをすることも珍しくありません。

私の知り合いは、ちょうど百日祝いと一緒にまとめてお祝いしたそうで、「一度で済んで楽だったし、家族のスケジュールも合わせやすかった」と話してくれました。

昔は日数をきっちり守ることが重視されていたけれど、現代では

  • 「体調優先」
  • 「家族の都合を大切に」
という考え方が浸透してきていて、柔軟な対応ができるようになっているんですね。

とくに最近は共働き家庭が増え、平日にお参りするのが難しい人も多くなっています。

そのため、赤ちゃんやママの体調が安定している時期、かつ家族全員がそろいやすい土日や祝日に合わせてお宮参りを行うケースがとても増えています。

中には、寒さや猛暑を避けるために季節をずらして行う家庭も。

「お宮参りは◯日目にやらないといけない」と思い込む必要はなく、大切なのは赤ちゃんと家族の健康と気持ちのゆとり。

「この日でよかったね」と思える日を選ぶのがいちばんです。

誰が赤ちゃんを抱く?地域によって違う主役の扱い

「赤ちゃんを抱っこするのは父方の祖母」と聞いて、え?と驚いた方も多いのでは?

関東を中心に、この風習は今も根強く残っていて、家族間でも「ああ、そういうものか」と受け入れられていることが多いようです。

かつては「嫁ぎ先の家に子どもが生まれたことを示す儀式」として、父方の祖母が前に出る意味があったとも言われています。

一方、関西ではこれがガラリと変わります。

「母方の祖母が抱く」「赤ちゃんのお世話をしているママが抱くべき」など、家族ごとの価値観や考え方が優先される傾向が強いんです。

あるママ友は、「うちはパパが最初からずっと抱っこしてたよ。

ママは疲れててゆっくり座ってた」と笑っていました。

そう、誰が抱くかには“正解”があるわけではなく、その場の状況や気持ちで自然に決めればいいんです。

ただ、「誰が抱くか問題」は、義実家との関係性にもよるので少し気を使う場面もあるかもしれません。

「私が抱っこするつもりだったのに…」「それはお義母さんがやるものなのよ」など、ちょっとしたすれ違いがストレスになってしまうことも。

そんなときは、事前に夫婦で相談しておくのがおすすめです。

「写真は順番に全員で抱っこしようね」と決めておけば、誰かだけが主役になってしまう心配もありません。

一周回って、「今日はママ・パパ・おばあちゃん、全員で抱っこして記念写真を撮りました!」というスタイルが、いちばん自然で温かいかもしれませんね。

今は家族のかたちも多様化しているからこそ、「こうじゃなきゃダメ」と縛られるよりも、「うちらしいお祝いの形」で赤ちゃんの誕生を祝ってあげたいですね。

お宮参りの服装マナーにも地域差がある?

関東ではフォーマル、関西では華やかに?

お宮参りでまず悩むのが「何を着ていけばいいのか?」という服装問題。

特に、地域によって服装の雰囲気がガラリと変わるので、「あれ、うち浮いてないかな?」と心配になるママも多いんです。

関東では、落ち着いたフォーマルスタイルが主流となっていて、きちんと感のある清楚な印象を大切にする傾向があります。

パパは黒・紺などベーシックなスーツにネクタイを合わせ、ママはシンプルで上品なワンピースや、控えめな柄の訪問着を選ぶ方が多いです。

赤ちゃんには白いベビードレスや、伝統的な紋付きの産着など、「清らかさ」や「厳かな雰囲気」を重視した装いが多く見られます。

関東のお宮参りは、どちらかというと“静かに丁寧に”お祝いするスタイルが根付いていて、服装もそれにあわせて控えめに整えることがマナーとされがちです。

「目立ちすぎない」「神聖な儀式にふさわしい格好で」という意識が強く働いているのかもしれませんね。

一方で、関西では「せっかくのお祝いなんだから、華やかに晴れやかに」という空気感があります。

ママは色鮮やかな着物や華やかなヘアスタイルで参加することも多く、「今日は私も主役!」といわんばかりに、堂々とお祝いモードを楽しむ方が目立ちます。

赤ちゃんの産着も豪華な刺繍や鮮やかな色使いが映えるデザインが好まれやすく、金糸や鶴、松竹梅など“おめでたさ全開”な柄を選ぶご家庭も。

地域によって「美意識」や「お祝いのテンション」がここまで違うなんて、お宮参りってほんとに奥が深いですよね。

ただ、これはどちらが正解というわけではなく、それぞれの土地の文化や気質が自然と表れているだけなんです。

どちらにも「その土地ならではの美しさ」があるし、何より「自分たちらしさ」を大切にできれば、それが一番素敵な祝い方。

「ちょっと派手だったかな?」「地味すぎたかも?」なんて心配せず、家族みんなが心地よく過ごせる服装を選んでくださいね。

祖父母の服装にも暗黙のルールがある?

祖父母の服装も意外と悩みどころ。

特に、久しぶりのセレモニーで「どのくらいきちんとして行けばいいの?」と戸惑う方も多いんです。

私の実家の母も、「何を着たらいいかわからないから教えて」と連絡してきて、当時は家族LINEが軽くファッション会議になりました(笑)。

関東では、祖父母も落ち着いた色合いのスーツやワンピースなど、“目立たず・控えめ”な装いが無難とされる傾向があります。

黒・グレー・ベージュなどの上品なカラーを選び、「主役はあくまで赤ちゃん」というスタンスを大事にしているんですね。

一方、関西では「せっかくだから華やかにお祝いしたい」という意識から、祖父母もセレモニースーツやおしゃれな晴れ着で参加されることも少なくありません。

特に祖母世代は、「孫のお祝いに自分も晴れ着で参加したい」という気持ちを大切にされる方も多く、おしゃれを楽しむ姿が微笑ましいです。

地域によって、“親が主張しすぎるのはマナー違反”と受け取られるところもあれば、“お祝いごとはにぎやかに盛り上げるのが良し”とされるところもあります。

だからこそ、事前に「服装どうする?」と家族で軽く話しておくだけで、トラブルの種をまるっと防げます。

「うちだけ浮いちゃったらどうしよう…」と不安な方は、写真映えのバランスやその地域の風習を少し調べておくのも◎。

お宮参りは家族全員の思い出に残る一日。

せっかくの記念写真に「服がバラバラだった…」と後悔しないように、ぜひ事前のすり合わせを忘れずに!

地域で違う初穂料の相場と渡し方

金額の目安はどのくらい?地方ごとの傾向

お宮参りの祈祷をお願いする際に納める「初穂料(はつほりょう)」。

これは神社に対する感謝と敬意を込めたお供えとしての意味があり、祈祷料とも呼ばれています。

この初穂料、実は地域や神社によって金額に大きな幅があるんです。

たとえば東京都内の有名神社や大規模な神社では、1万円が目安とされていることが多く、受付時に「5,000円以上でお願いします」などと案内が出ていることも。

一方、地方の比較的小さな神社では「お気持ちで結構です」と言われ、3,000円程度でも受け入れてもらえることもあります。

このように、「〇〇円が常識」と思い込んでしまうと、実際の現地とのギャップに戸惑ってしまうことも。

私自身も「1万円じゃないと失礼かな?」と心配になり、神社に電話して確認したことがありました。

すると「3,000円~5,000円くらいの方が多いですよ」と優しく教えていただき、安心して準備ができたのを覚えています。

大切なのは、「その神社がどんな方針で祈祷を行っているか」を事前に調べること。

最近では多くの神社が公式ホームページに金額の目安を記載していたり、祈祷内容の案内をPDFで公開していたりします。

直接電話で尋ねるのもまったく問題ありませんし、丁寧に教えてもらえることがほとんどです。

気になることは遠慮せずに確認しておくと、当日あわてずに済みますよ。

のし袋の表書きはどう書く?書き方の違いもある?

初穂料を納める際には、のし袋(祝儀袋)にお金を入れるのが一般的ですが、その書き方にも地域差があります。

たとえば、関東では「初穂料」という表書きを使うのが主流で、紅白の蝶結びの水引を使ったのし袋を選びます。

蝶結びは何度でも繰り返して良いお祝い事に用いる結び方で、お宮参りのような祝い事にぴったりです。

一方、関西では「玉串料」や「御祈祷料」と書かれた表書きののし袋を使うこともあり、水引の結び方も「結び切り」が用いられるケースもあるようです。

「結び切り」は本来、弔事や一度きりのお祝い(結婚など)に使われるもので、「二度と繰り返さない」という意味があります。

そのため、地域によってはお宮参りにも使われることがありますが、心配な方は神社に合わせた形式を確認しておくのが安心です。

また、のし袋には赤ちゃんの名前を表書きの下に書いたり、裏に住所や生年月日を記入する神社もあります。

そうした細かなマナーも神社によって違いがあるため、気になる場合はやはり事前に問い合わせをしておくとベストです。

お金の入れ方や表書きは、神社の方も見慣れている部分なので、きちんと用意してあると「このご家族、しっかり準備されてるな」と好印象を持ってもらえることもありますよ。

実際に私も、「準備大変だったけど調べておいてよかった!」と当日安心して祈祷に臨めました。

小さなことのように思えても、事前に調べたり気を配ったりすることで、お宮参りという特別な日がよりあたたかく、心に残る時間になります。

お宮参りをする神社の選び方にも傾向がある?

地元の氏神様か有名神社か?地域ごとのこだわり

お宮参りは「その土地の神様に赤ちゃんの誕生を報告し、これからの成長をお願いする」大切な儀式。

そのため、関東では「地元の氏神様にご挨拶するのが筋」と考える方が多く、近隣の神社を選ぶケースが主流です。

「生まれ育ったこの地域を守ってくれる神様にまずお礼を」という気持ちが根づいていて、徒歩や車でアクセスしやすい神社を選んで、家族だけでゆったりとお参りするスタイルが人気。

神社の規模は小さめでも、静かで温かな雰囲気があり、写真も人目を気にせずのんびり撮れるのが魅力です。

一方、関西では「せっかくの節目だから、由緒正しい大きな神社で祈祷を受けたい!」という声が多く、地域をまたいででも名の知れた神社に足を運ぶ傾向があります。

「家族の記念になるような立派な場所でお祝いしたい」「ご祈祷も格式高くしてもらいたい」と、非日常感や特別感を求める方も多く、衣装や写真撮影を含めて一大イベントとして楽しむ雰囲気があります。

また、有名な神社では撮影スポットも整っていたり、授乳室や待合室が充実しているところもあるため、設備重視で選ぶ方も。

どちらを選ぶにしても、「そのご家族が大切にしたいこと」によって選ぶ神社のタイプが変わってくるんですね。

近所の氏神様で温かくコンパクトにお祝いするのも素敵ですし、ちょっと特別な思い出を作りたくて格式ある神社に出かけるのもいい選択。

「どこが正解」というより、「うちの家族にとって心地いいかどうか」が一番大事な基準です。

祈祷の形式も神社によって微妙に異なる?

実は、神社によって祈祷のスタイルもかなり違いがあります。

東京のある神社では、家族ごとに順番で個別祈祷をしてもらい、赤ちゃんの名前を一人ずつ読み上げてもらえるなど、パーソナルな対応が魅力です。

神主さんが簡単な祝詞の意味を説明してくれたり、お守りや記念品も丁寧に渡してくれたりして、「丁寧に祝ってもらった」という実感が湧きやすいと感じました。

一方、大阪の大規模な神社では、10組前後の家族をまとめて行う合同祈祷の形式が一般的なところもあります。

時間帯によっては大人数で同時に祈祷を受ける形になるため、「あっという間だった」と感じる方もいれば、「にぎやかで賑わいがあって良かった」と満足される方も。

また、神社によってはベビーカーの持ち込み可否や、受付の流れ・控室の有無・撮影の可否など、細かい対応も異なるため、事前にHPをチェックしたり電話で確認しておくと安心です。

「個別でじっくり」か「合同で効率よく」、どちらが合うかは家族によって違います。

大切なのは、「ここで祝えてよかった」と感じられるかどうか。

祈祷後の対応や記念品の内容なども含めて、自分たちの満足感や安心感を基準に選んでみてくださいね。

やってもやらなくても大丈夫!地域の違いは「参考」にしよう

「正解」はないからこそ、家族で納得できる形を

お宮参りのしきたりは、本当に地域や家庭によってさまざまです。

「この日じゃないといけない」「この服装で行かないとダメ」と思っていた方にとっては、今回の記事を読んで「うちのやり方でもよかったんだ」とホッとできたのではないでしょうか。

「赤ちゃんを誰が抱っこするか」や「どこで祈祷を受けるか」「服装の派手さ控えめさ」まで、全部に“絶対的な正解”があるわけではないんですよね。

そもそもお宮参りの目的は、「赤ちゃんが無事に生まれてきてくれたことへの感謝」と「これからの健康と成長をお祈りすること」。

それなら、やり方にとらわれすぎずに、家族が納得できる形で行えたなら、それこそが大成功のお宮参りなんです。

昔ながらのしきたりには意味や美しさがあるけれど、無理して誰かに合わせるより、「うちらしい祝い方って何だろう?」と考えるほうが、ずっとあたたかくて気持ちのこもった一日になりますよ。

たとえば、「祖父母が遠方で来られない」「お宮参りする神社が決まらない」…そんな時でも、「じゃあ家族だけでおうちでささやかに写真を撮ろう」「落ち着いた時期に近所の神社に行こう」など、自分たちなりの形でお祝いする人も増えています。

周囲と違っていても、それは“間違い”じゃなくて“オリジナルの家族スタイル”。

体調・天候・タイミング…地域より大事なこと

「この日じゃなきゃダメ」と決めていても、当日に赤ちゃんが不機嫌だったり、体調が優れなかったり、急に雨が降ったりすることもあります。

私も実際、お宮参り当日に大雨が降って、写真どころではなかったという経験が…(笑)。

結局、日程を翌週に変更して、そのときの方がむしろゆったりお参りできた記憶があります。

赤ちゃんとママの体調や機嫌は何よりも大事ですし、何かトラブルがあっても「柔軟に切り替える余裕」があれば、慌てず対応できます。

最近では、体調や天候を優先して「お宮参りは延期しました」「おうちで撮影だけしました」なんて選択をするご家族も増えています。

  • 何が大切かをちゃんと見極めて、その時のベストを選ぶこと。
  • 家族みんなが安心して過ごせる時間を大切にすること。

それこそが、“本当に意味のあるお祝い”なのではないでしょうか。

決まり事よりも、家族の笑顔とあたたかい気持ち。

それが、お宮参りでいちばん大事なことだと、私は思います。

まとめ

お宮参りって、地域によって本当にいろんな違いがあるんですね。

日程、服装、祈祷、初穂料…どれも「その土地ならでは」の文化があって、比べてみるほどに面白く、奥深いものがあります。

「えっ、関西ではそんな派手な産着を着るの?」「こっちではおばあちゃんが抱っこするんだ!」など、同じ日本でも考え方や習慣にこんなに違いがあるんだと驚かされます。

でも、それだけに、「まわりと同じじゃないとおかしいのかな?」と不安になってしまう方も少なくないと思います。

けれど、何より大切なのは、「自分たちの家族らしい形でどう祝いたいか」。

形式にとらわれることなく、「この形が私たちにとっていちばん心地よいな」と思えるスタイルで行うことが、お宮参りをあたたかい思い出にする最大のポイントなんです。

「まわりと違うのが不安」ではなく、「うちの家族にとって心地いい形って何かな?」と、ほんの少しでも立ち止まって考えてみる。

その時間自体が、すでにお祝いの準備の一部。

地域のしきたりや習慣はあくまで“参考”として見て、自分たちの想いを大事にしてください。

不安になったとき、迷ってしまったときは、この記事のどこかを思い出して、「あ、こんなやり方もアリなんだ」と思ってもらえたら、まいつきんはとてもうれしいです。

無理のないスタイルで、赤ちゃんにも家族にも負担がかからないかたちで、安心して一日を過ごせますように。

そしてその一日が、ふと写真を見返したときに「ああ、あのとき幸せだったね」と笑顔になれるような、そんな宝物のような時間になりますように。

まいつきんも、あなたの大切な一歩を心から応援しています!