お宮参りの祖父母の服装ガイド|失敗しない選び方とマナーを解説!

「お宮参りって、祖父母は何を着ればいいの?」

この悩み、じつはとっても多いんです。

赤ちゃんが主役の大切な行事。

でも、祖父母だって“親世代の代表”として見られることが多いから、実は意外と服装選びにプレッシャーを感じてしまうんですよね。

私の両親も、初孫のお宮参りのときに大混乱でした。

母は「着物かワンピースかで1週間悩んで、結局前日の夜にようやく決めたのよ…」とため息。

父は「無難に礼服にしたけど、他の人がスーツだったからちょっと浮いたかも」と、帰ってきてから肩を落としていました。

ふたりとも、赤ちゃんのお祝いなのに「自分の服装が正解だったのか気になって落ち着かなかった」と振り返っていました。

実際、祖父母世代の方にとっては「自分が主役じゃないからこそ、どこまで気をつけたらいいのか迷う」という微妙な立ち位置。

張り切りすぎるのも違う気がするし、だからといってラフすぎると場違いにならないか心配だし…。

この記事では、そんな“気を遣いすぎて逆に困る”祖父母の服装について、具体的なヒントをやさしくお伝えしていきます。

着物・スーツ・ワンピース、それぞれのメリットと選び方、写真に残ったときの印象の話や、家族の中で浮かないための「ちょうどいいライン」もご紹介しますね。

形式に縛られすぎず、でもほんの少し気配りを添えて。

そんな“ちょうどいい”服装で、どうか安心して赤ちゃんのハレの日を迎えられますように。

お宮参りで祖父母の服装が注目される理由

お祝いの場にふさわしい「両家代表」としての役割

お宮参りは「家族みんなで赤ちゃんの健やかな成長を願う行事」。

そのなかで、祖父母の存在はとても重要な意味を持ちます。

両家の代表として参加することが多く、特に初孫の場合などは親族のなかでも特別な立場として見られがちです。

実際、神社での祈祷には赤ちゃんと両親、そして祖父母が同席するケースがほとんど。

静かで厳かな雰囲気の中、服装ひとつで印象が左右される場面も少なくありません。

親族写真にもきちんと写るので、「今日は主役じゃないから何でもいいや」とはなかなかいかないのが本音です。

「普段着でよくない?」と思ってしまいがちです。

でも、やはり少し改まった“きちんとした装い”の方が周囲との調和も取れますし、あとで写真を見返したときに「浮いて見えるかも…」という後悔も避けられます。

見た目の印象だけでなく、気持ちも引き締まり、お祝いの場にふさわしい雰囲気で参加できるのがメリットです。

写真にも残るからこそ「浮かない」服装が大切

お宮参りは、赤ちゃんの人生最初の大きな行事のひとつ。

その瞬間は写真というカタチでしっかり残ります。

プロのカメラマンを呼んだり、神社でロケーション撮影をすることも多いです。

SNSやアルバムにも残していくものだからこそ、「あとで見返して違和感がないか?」という視点はとても大事です。

私の知人も、「祖父母だけ普段着で浮いちゃって、せっかくの集合写真がチグハグになっちゃった」と後悔していました。

全体の色味やフォーマル度がそろっていれば、たとえ全員が洋服でも統一感が出ますし、写真映えも格段に良くなります。

ポイントは“目立ちすぎず、埋もれすぎず”。

赤ちゃんとご両親を引き立てつつ、自分たちも場に溶け込む。

そんなちょうどよい装いを意識することで、場の空気も整い、家族みんなが気持ちよく過ごせるんです。

祖母の服装|着物・洋服どっちがいい?

着物を選ぶ場合のポイントと注意点

「せっかくだから着物で華やかに…」という祖母も多いです。

訪問着や色無地などの格式ある着物なら、お宮参りにぴったり。

ただし、草履や帯、バッグのコーディネートにも気を配る必要がありますし、何より“赤ちゃんを抱っこする”という場面が多いため、動きやすさも大切です。

特に、着物は裾さばきや腕の可動域に制限があるため、赤ちゃんの抱っこや移動が多いお宮参りでは、少し不便を感じることもあります。

万が一赤ちゃんがぐずって抱っこしっぱなしになると、帯や衿元が乱れやすいのも着物ならではの悩み。

美容室での着付けやヘアセットが必要になる場合もあるため、スケジュールには余裕を持っておきたいところです。

また、季節によっては着物の重ね着が暑すぎたり、寒さに対して防寒性が足りなかったりと、体調面にも配慮が必要です。

とくに真夏の訪問着は熱がこもりやすく、想像以上に体力を消耗するので、

「無理のない範囲で」
「状況に応じて」

という柔軟さを持って選ぶのがおすすめです。

洋服(ワンピース・フォーマルスーツ)でのおすすめコーデ

一方で、近年では洋装の祖母もとても増えています。

落ち着いた色味のワンピースや、ジャケットとスカートのセットアップなど、上品で清潔感のある装いであれば、十分にフォーマルな印象を与えることができます。

特にワンピーススタイルは、動きやすく着崩れの心配も少ないため、お宮参りのように長時間外出する場にはぴったり。

シンプルなカラーワンピースに、光沢のあるカーディガンやショールを羽織るだけでも、十分な格式が出ます。

ジャケットスタイルなら、同系色でまとめるとより落ち着いた印象に。

「孫を抱っこしたり写真撮影のときに動いたり、靴を脱いで座敷に上がったり…」という場面を想像して、動きやすさと上品さのバランスを取るのがポイントです。

アクセサリーはパールや小ぶりなイヤリングなど、控えめで上品なものを選び、靴はパンプスやローヒール、滑りにくい素材のものを選ぶと安心ですよ。

季節や会場に合わせた選び方のコツ

お宮参りは季節によって服装の快適さが大きく変わるため、素材や色合いに気を配ることも大切です。

たとえば夏場は、シフォンやリネンなど通気性の良い素材を選び、見た目も爽やかなパステルカラーやオフホワイトなどを取り入れると涼しげで清潔感が出ます。

冬場は寒さ対策としてインナーにヒートテックを仕込んだり、ストールや厚手のカーディガンで調整したりと、見た目だけでなく体調管理の面でも工夫が必要です。

足元が冷えやすい方は、厚手のタイツや防寒パンツを活用して、暖かさと見た目の両立を。

また、神社の格式や規模によって、求められる服装のフォーマル度合いも少しずつ変わってきます。

地元の神社でこぢんまりと行う場合と、有名神社やフォトスタジオと提携しているような場では、服装に求められる「きちんと感」の温度差があるもの。

写真スタジオが併設されている神社や、プロカメラマンによる撮影が入る場合は、やや華やかさやフォーマル感を意識しておくと安心です。

全体の場の雰囲気に合わせて、服装も自然に溶け込むような選び方を心がけましょう。

祖父の服装|スーツが基本だけど注意も必要

礼服・ダークスーツの着こなしマナー

祖父の服装で定番なのは、ダークスーツ。

ネイビーやグレー、ブラック系であれば、どの神社でも安心して参拝できます。

落ち着いたトーンの色合いは、祈祷の厳かな雰囲気にもなじみやすく、写真撮影の際にも主役である赤ちゃんやご両親を引き立ててくれます。

ただし、あまりにもカッチリとした礼服(冠婚葬祭用のブラックスーツなど)だと、「お葬式感」が強く出てしまうこともあるため注意が必要です。

あくまで“祝いの席”なので、セレモニースーツやビジネススーツなど、柔らかさと上品さを兼ね備えた装いの方が、場の雰囲気に合いやすいです。

また、素材感や仕立てにも注目してみましょう。

ウールや上質なツイル素材などはフォーマル感がありつつ、動きやすさも兼ね備えているので、長時間のお出かけにもぴったり。

ポケットのフタを内側にしまったり、ボタンの開け閉めで印象を調整できるなど、小技も効きますよ。

ネクタイ・靴・小物で気をつけたい点

ネクタイは派手な柄物や蛍光色は避け、無地や細かなストライプなど、控えめなデザインがおすすめです。

光沢のあるシルク素材などを選ぶと、さりげなく品の良さを演出できます。

靴は黒の革靴が基本ですが、ローファータイプではなく、紐付きの内羽根式の方がフォーマル度は高め。

履き慣れているものでも、前日にしっかり磨いておくだけで印象が変わります。

また、ソックスも見落としがちですが、白や派手な柄の靴下はNG。

スーツと同系色の黒やグレーを選んで、目立たないようにするとスマートです。

ポケットチーフや腕時計も、あまりキラキラしたものより、シンプルで落ち着いたものを選ぶと“浮かない安心感”が得られますよ。

カジュアルな場でも「キレイめ」が安心

最近は、お宮参りもカジュアルなスタイルで行うご家庭が増えてきました。

家族だけでの参拝、写真はスマホで気軽に…というスタイルも主流になりつつありますが、それでも祖父としての立場を考えると「キレイめな装い」は保っておいた方が安心です。

ノーネクタイ、ジャケットなし、ポロシャツやニットなどは、やや場違いに見えてしまうリスクがあります。

周囲と雰囲気が揃っていると、それだけで“場になじんでいる感”が出て、周囲との調和も取れやすいです。

とはいえ、動きやすさや気温も考慮して、「シャツ×ノーネクタイ×ジャケットあり」といった、セミフォーマルなスタイルも選択肢のひとつ。

自分らしさを残しながら、全体のバランスを整えることが、心地よく参加するためのコツです。

季節・天候・神社の格式に応じた服装調整のコツ

夏の暑さ・冬の寒さに合わせた着こなし術

真夏はジャケットが暑すぎて辛い…

そんな時はインナーを吸汗速乾素材にするだけでなく、通気性の良いシャツや涼しげなリネン素材のパンツを選ぶなど、全体のコーディネートで工夫すると快適です。

帽子をかぶる場合は、カジュアルになりすぎないようにシンプルなデザインを選びましょう。

冷感スプレーや首元に巻ける冷却タオルなどを持参すると、休憩中にも体温調整がしやすくなります。

女性なら、涼しげな素材のカーディガンやワンピースを選びつつ、日差し対策として薄手のストールやアームカバーも有効です。

一方、冬場は防寒が何より大事。

厚手のコートの下にヒートテックやウール素材のインナーを重ねてしっかり防寒しつつ、神社の建物内での祈祷や撮影に備えて、脱ぎ着しやすい服装を意識しましょう。

女性の場合はパンツスタイルにすると足元の冷えを防ぎやすく、寒風が強い日にはカイロを腰やお腹まわりに貼るのもおすすめです。

雨の日・足元が悪い日の対策アイデア

雨の日は、服装以上に足元の対策がポイントになります。

地面がぬかるんでいたり滑りやすかったりする神社では、ヒールが高すぎると歩きにくく転倒の危険も。

女性はローヒールや太めのヒール、もしくは防水タイプのパンプスを選ぶと安心です。

男性の場合は、滑りにくいソールの革靴やレザー風レインシューズなどがおすすめ。

防水スプレーを前日にかけておくと、突然の雨でも慌てずに済みます。

また、着物やロングスカートの場合、裾に泥はねがつきやすくなるので、少し短めに着付けたり、あらかじめ裾除けを仕込んでおくと汚れを防げます。

念のために替えのストッキングや靴下、折りたたみ傘、タオルをカバンに入れておくと安心ですよ。

有名神社や写真スタジオでは少しフォーマル寄りが◎

観光地としても知られる有名な神社や写真スタジオとの提携がある場所では、一般的な地元の神社よりもフォーマル感が求められることがあります。

写真撮影がメインになる場合も多いため、フォトジェニックな背景に負けないように、全体のコーディネートにも少し華やかさを加えると映えます。

たとえば、女性は落ち着いた色のスーツやワンピースに、パールのアクセサリーや上品なヘアスタイルを合わせることで、自然にフォーマル感をプラスできます。

男性も、スーツのネクタイやポケットチーフでアクセントを加えると写真映えが良くなります。

撮影が屋外で行われる場合は、服のシワや崩れにも注意を。

出発前に衣服スチーマーで軽く整える、あるいは車内で上着を脱いでシワを防ぐなど、細かな気遣いが仕上がりの印象を大きく左右します。

両家で服装バランスをとるには?

格式の差が出ないように事前相談が大切

よくあるのが「片方の祖母が着物で、もう片方は普段着…」というアンバランスな状況。

これは本人同士が悪いわけではなく、事前のコミュニケーションがなかったことで起こるすれ違いなんですよね。

お祝いの場でどちらかが気まずい思いをしないためにも。

パパママが両家に向けて「だいたいこれくらいの服装で揃える予定です」と、ざっくりしたトーンを伝えておくだけで全然違います。

また、初対面や久しぶりに顔を合わせる場でもあるので、服装の差が関係性に影響しないように配慮しておくのも、家族全体の空気をやわらかく保つためには大切なポイント。

電話やLINEなどで気軽に「うちは洋装で行こうと思ってるよ」と伝えるだけで、相手も合わせやすくなりますし、感謝されることも多いですよ。

写真映えする「色・トーンのバランス」も意識

お宮参りでは、家族そろっての集合写真を撮ることがほとんど。

だからこそ、両家での色味のトーン合わせが写真全体の印象を左右します。

全員が黒やネイビーなどの濃色で揃うと、確かに統一感はあるものの、写真が暗く重たい雰囲気になってしまうことも。

そこでおすすめなのが、「どこかに明るさを入れる」工夫です。

たとえば、女性なら明るめのスカーフやバッグ、淡い色のインナーを差し色として入れてみたり。

男性ならネクタイやチーフにグレーやライトブルーなどを加えることで、写真全体がぐっと華やかになります。

両家が同じようなフォーマル感・色味・季節感で揃っていると、集合写真を見たときに「ああ、ちゃんと準備したね」という印象になります。

あとから見返したときにほんのり温かい記憶として残りますよ。

NG例|やりがちな服装の失敗パターン

カジュアルすぎ・派手すぎはNG

「これ普段着じゃない?」というようなラフすぎる服装は、お祝いの場にそぐわない印象を与えてしまいます。

たとえばジーンズやTシャツ、スニーカーといったカジュアルなアイテムは、周囲とのフォーマル感の差が目立ちやすく、浮いてしまう原因に。

また、蛍光色や動物柄、大きなロゴ入りの服など、派手すぎるデザインも神社の落ち着いた雰囲気に合わないため注意が必要です。

とくに祈祷がある場合は、神聖な場にふさわしい装いを意識しましょう。

「少しだけオシャレ」くらいの感覚で選ぶのがちょうどいいバランスです。

親族や他の参列者に「どうしたの?」と聞かれてしまうようなファッションは、避けておくに越したことはありません。

季節外れの素材・丈感に注意

服の素材や丈感も、季節との相性を考えずに選んでしまうと、周囲から浮いて見えてしまいます。

たとえば真冬に薄手のワンピースや七分袖を着ていると、「寒そう…」と見た目にも違和感がありますし、自分自身も長時間の外出で辛くなってしまうかもしれません。

逆に真夏に厚手のベロアやウール素材の服を着ると、見た目にも重たく暑苦しく映ります。

また、スカートやワンピースの丈にも注意が必要。

長すぎて地面を引きずると汚れてしまいますし、短すぎるとフォーマル感が損なわれます。

ひざ下~くるぶし程度の丈が上品で安心です。

写真で目立ちすぎる服装

お宮参りでは集合写真やスナップ写真をたくさん撮ります。

その中で、祖父母だけが鮮やかな赤や金色、スパンコールやラメ入りの服装をしていると、写真を見返したときに「なんでこんなに目立ってるの!?」と違和感が残ることも。

もちろん華やかさを意識するのは素敵なことですが、主役はあくまで赤ちゃんとそのご両親。

祖父母の服装は“引き立て役”のつもりで、控えめで上品なトーンにまとめるのがベストです。

また、写真では光の反射や色味によって、実際以上に派手に見えてしまう場合もあるので、撮影当日を想定して鏡の前でチェックしてみるのもおすすめです。

まとめ|祖父母の服装も「主役を引き立てる」が基本

お宮参りは、赤ちゃんの健やかな成長を祈るあたたかな行事。

そして、祖父母にとっても家族の節目を見届ける大切な時間です。

子や孫の誕生を祝う場面に立ち会えるというのは、人生の中でもそう多くはない貴重な機会。

だからこそ、「せっかくなら、きちんとふさわしい格好で臨みたい」という思いが湧くのも自然なことですよね。

とはいえ、「ちゃんとしなきゃ!」と気負いすぎると、自分らしさを見失ってしまったり、準備そのものがストレスになってしまったりすることもあります。

お祝いごとは、心地よい気持ちで参加してこそ意味があるもの。

いちばん大切なのは、“主役である赤ちゃんやパパママを引き立てながら、祖父母自身もその日を楽しめる装い”を意識することです。

  • 派手すぎず、でも地味すぎず
  • フォーマルだけど堅苦しくない
そんな「ちょうどよさ」を意識した服選びが、当日の写真にも、記憶にも、きっと心地よく残ります。

「あの日の装い、実はちょっと頑張ったんだよ」

そんな小さな気遣いが、家族の中で温かく伝わっていくのです。

もし今この記事を読んでいるあなたが、「何を着たらいいかわからない」と迷っているのなら、大丈夫。

少しでもヒントや安心材料になれたなら嬉しいです。

あなたらしい一着で、大切な家族の節目を笑顔で迎えられますように。