
「子どもに楽器を習わせたいけれど、男の子と女の子ではどんな楽器が人気なの?」
「うちの子にはどの楽器が合っているんだろう…」
そんな悩みを抱く親御さんはとても多いですよね。
実際に私も最初は「ピアノかバイオリンくらいしか選択肢がないのでは?」と思っていました。
でも調べていくうちに子どもたちの世界には本当にたくさんの楽器があって、その選び方ひとつで子どもの笑顔ややる気、さらには家計や親子の関わり方まで大きく変わってくることに気づきました。
楽器選びは単なる「習い事」の選択ではなく、子どもの成長や個性を育む大切なきっかけになるものですし、親としても
「どれだけ費用がかかるのか」
「練習環境は整えられるか」
「長く続けられるのか」
といった現実的な問題に向き合う必要がありますよね。
だからこそ、この記事では男の子と女の子それぞれに人気のある楽器や、その背景にある理由。
そして家庭で気をつけたいポイントを私自身の体験や感情も交えて丁寧にお話ししていきます。
読んでいただくことで、単なるランキング以上に「うちの子らしさを大切にした楽器選び」のヒントを見つけてもらえるとうれしいです。
きっとあなたのお子さんにぴったりの楽器選びが少しずつ見えてきますよ。
男の子と女の子で人気の楽器が違う理由
体格や筋力の違いが、選びやすさに影響することもある
子どもの楽器選びには、体格や筋力といった身体的な要素も実は大きく関わってきます。
特に幼児~小学生のうちは、手の大きさや腕の長さ、持久力に大きな個人差がありますよね。
たとえば、コントラバスやユーフォニウムのように大型の楽器は、持ち運びや構えの難しさから年齢や体格によってハードルが高く感じられることもあります。
そのため、比較的コンパクトな鍵盤楽器や弦楽器が女の子に人気だったり、体を大きく使って音を出す打楽器系が男の子に好まれたりという傾向が見られるんですね。
でもこれもあくまで“傾向”の話であって、「女の子にはフルートしか似合わない」とか「男の子にピアノは向かない」といった決めつけは避けたいところです。
体格に合っていて扱いやすいかどうかという視点で、個々に合わせて考えるのが大切ですよ。
性格や感性の違いが、楽器との相性を左右することも
「おとなしくてじっくり取り組むのが得意な子」
「体を動かすことが好きで感覚的に覚えるのが得意な子」
「内向的で繊細な表現に魅力を感じる子」
それぞれの性格や気質によっても楽器との相性は変わってきます。
うちの子は、音楽教室で実際に音を出してみたとき、ピアノよりも打楽器のほうが顔がパッと明るくなったんですよね。
静かに集中するよりも、自分の力で音を出す体感の方が楽しかったみたいです。
一般的に、女の子にはピアノやバイオリンのように繊細な表現が求められる楽器が人気で、男の子にはダイナミックで目立ちやすいドラムやトランペットなどが好まれる傾向があるといわれています。
でも、これはあくまで「傾向」であって、子どもの個性が一番大切なんです。
性格に合った楽器との出会いは、その子の自己表現を伸ばす大きな一歩になりますよ。
「まわりと一緒がいい」時期の影響も大きい
低学年くらいの子どもたちは、周囲の子がやっていることに強い興味を持つ時期でもありますよね。
お友達がピアノを習っていれば「自分もやりたい」、兄姉が吹奏楽部なら「同じ楽器がいい」と思うのは自然なことです。
- とくに女の子は「かわいい発表会のドレスが着たいからピアノをやってみたい」とか
- 男の子は「バンドでドラム叩いてるのがかっこよかった」とか
憧れや周囲からの刺激によって選ぶケースも多いんですよ。
こうした“イメージ”の影響は一時的なものであることもあるけれど、それがきっかけになって続けられるようになるなら十分意味のある動機です。
ただし、流行や友達に流されすぎて本人がまったく興味を持っていない場合は、長続きしない原因にもなるので、親としてもよく観察してあげたいところですね。
楽器ごとの「イメージ」による先入観も影響している
「バイオリン=お嬢さま」
「ドラム=男の子向け」
「サックス=クールな子がやる」
みたいな“イメージ”って、親の中にも知らず知らずのうちに入り込んでいませんか?
私自身も、「女の子なんだからフルートのほうが優雅でいいかも」と思ったことがあります。
でもそのとき娘に言われたんです。
「私、ピアノよりドラムがやりたい。そっちのほうが心が動く」って。
そのひとことでハッとしました。
子どもはちゃんと、自分の好みに気づいているんですよね。
性別にとらわれた考え方は、子どもの自由な選択の芽をつぶしてしまうかもしれません。
「男の子はこれ」「女の子はあれ」と決めつけず、その子自身がどう感じるかを尊重してあげたいですね。
気をつけたい「決めつけ」のリスク
楽器選びにおいては、子どもの将来の進路や心の成長、金銭面での継続可能性など、人生に長く影響するポイントがいくつもあります。
そのため「男の子だからギターがいいに決まってる」などの決めつけは、意図せず子どもの自己肯定感を損なったり、途中で嫌になってしまう原因になったりもするんですよね。
子どもの感性や判断力を尊重し、無理のない選択を一緒に探すことが大切です。
「人気だから」「みんなやってるから」という軸よりも、
「うちの子が本当にやってみたいと思えるかどうか」
「家族の生活スタイルや家計に合っているかどうか」
を丁寧に考えることが、結果的に親子にとって幸せな選択につながりますよ。
男の子に人気の楽器ランキングと特徴
ドラムやパーカッション系|エネルギーを発散できる楽しさ
男の子に人気の楽器として真っ先にあがるのが、やっぱりドラムなんですよね。
全身を使って思いっきり音を出せるというのは、子どもにとって純粋に楽しい体験で、特に活発でエネルギッシュな子にはぴったりの楽器です。
叩くという行為自体がストレス発散にもなりますし、「練習=頑張るもの」ではなく「楽しい遊び」に近い感覚で続けやすいのも魅力なんですよ。
とはいえ、音の大きさが気になる家庭も多いと思うので、防音マットや電子ドラムの導入など、家での練習環境をどう整えるかは大事なポイントになってきます。
実際、うちでも最初は「本当に家で練習できるのかな」と心配していましたが、消音パッドを使うことで近所の方にも迷惑をかけず、子どもがのびのびと続けられるようになりました。
ギターやベース|自己表現と“かっこよさ”を求める気持ちにフィット
ギターやベースは、テレビやYouTubeなどでバンド演奏を見る機会が増えた今の子どもたちにとって、強く憧れを抱かせる楽器のひとつです。
「かっこよく弾けるようになりたい」
「将来バンドを組みたい」
といった夢を持つ子にとっては、まさに理想の自己表現ツールですよね。
最初はコードを覚えるのに少し苦労するかもしれませんが、好きな曲が弾けるようになると一気に自信につながります。
うちの息子も「ギターをやってみたい」と言い出したとき、私自身はピアノしか知らなかったので戸惑いました。
でも、本人の強い気持ちを信じて応援してみたら、毎日楽しそうに練習していて「この子なりの表現の形なんだな」と感じました。
ギターは比較的コンパクトで家でも弾きやすく、持ち運びもしやすいので、実は意外と始めやすい楽器でもあるんですよ。
トランペットや管楽器系|華やかさと達成感を味わいやすい楽器
金管楽器の中でもトランペットは、その明るくて通る音色と“ステージ映え”するビジュアルで、男の子に根強い人気があります。
吹くのにちょっとしたコツが必要ですが、そのぶん音がきちんと出せたときの達成感は格別です。
それに、発表会や学校の演奏会でも目立ちやすい楽器なので、舞台で輝く体験をしてほしいという親心にも応えてくれるんですよね。
ただ、金管楽器は音量が大きいことや、肺活量がある程度必要なことから、始める年齢や体力も考慮してあげるといいですよ。
自宅での練習には消音ミュートなどの工夫もできますし、実際にやってみると子どもが音の出し方に夢中になって練習を続けるようになったという声も多いです。
私の知人の息子さんも、最初は音が出なくて泣きそうになっていましたが、ある日急に「ぱーん!」と音が鳴ったときに大喜びして、そこから一気に自信がついたそうですよ。
最近はピアノやサックスも男の子に人気
昔は「ピアノ=女の子の習い事」なんて言われることもありましたが、最近では「ピアノ男子」という言葉があるように、男の子にも人気が広がっています。
メロディを自在に奏でられる楽しさや、曲によっては激しい演奏もできるという点で、男の子の中にもピアノに魅了される子が増えているんです。
また、サックスやトロンボーンのようなジャズ系の楽器も、音のかっこよさや個性を出しやすい点で人気が上がってきています。
大切なのは「男の子だからこれ」と決めつけるのではなく、その子がどんな音に惹かれるのかを見守ってあげること。
「本当にこの楽器が好き」という気持ちがあれば、どんな楽器でもきっと続けていけますよ。
女の子に人気の楽器ランキングと特徴
ピアノ|表現の幅広さと続けやすさが魅力
女の子に人気の楽器といえば、やっぱり王道はピアノです。
鍵盤を押せばすぐに音が出るという始めやすさもありますし、クラシックからポップスまで幅広いジャンルに対応できるので、どんな子にも合いやすいんですよね。
それに、演奏会ではドレスを着て舞台に立てるという特別感もあって、それがモチベーションになる女の子もたくさんいます。
うちの娘も、最初は「ドレスが着たい!」という理由からピアノを始めたのですが、弾ける曲が増えていくうちに「もっと難しい曲にもチャレンジしてみたい」と、自分から進んで練習するようになったんです。
練習を習慣にしやすく、親としても成長が目に見えやすいのが嬉しいポイントですよね。
最近では“ピアノ男子”も増えてきていて、男女問わずスタンダードな習い事になりつつあります。
バイオリン|小さな体でも始めやすく繊細な音色が人気
ピアノに次いで人気なのがバイオリン。
なんといってもその音色の美しさと、優雅に見える演奏スタイルに惹かれる女の子は多いんですよね。
それにバイオリンはサイズ展開が豊富で、1/16サイズなど小さなお子さんでも扱えるものが揃っているので、早い子は3歳ごろから始められるんです。
私の友人の娘さんも、年中さんの頃からバイオリンを習い始めていて、本人の集中力やリズム感だけじゃなく、姿勢や礼儀も一緒に育っている感じがしました。
費用面では本体や弓、弦のメンテナンスなどが必要になるので、ピアノよりやや高額になることもあります。
でもそれ以上に「音と向き合う力」や「表現する楽しさ」を育てられる素敵な楽器だと思いますよ。
フルート・クラリネット|学校音楽や吹奏楽につながる楽器
小学校高学年以降になると、学校の音楽活動や吹奏楽部との関わりをきっかけに、フルートやクラリネットといった木管楽器に興味を持つ女の子も増えてきます。
見た目も音色もやわらかくて繊細な雰囲気があり、女の子が「吹いてみたいな」と憧れやすい楽器のひとつなんですよね。
うちの娘も中学で吹奏楽に入りたいと言い出したとき、「音の優しさが気に入った」とフルートを選びました。
ただ、木管楽器は最初に音を出すのが少し難しかったり、構え方にコツが必要だったりするので、教室でのサポートや練習の継続がポイントになります。
学校の活動と連携しやすいという意味では、長く続けるモチベーションにもつながりやすい楽器ですよ。
最近ではドラムやサックスなども人気に
一昔前までは「女の子らしい楽器=ピアノやバイオリン」といったイメージが強かったで。
でも最近では、ドラム女子やサックス女子も増えてきていて、女の子の楽器選びの幅がグッと広がっているんです。
「目立つ楽器=男の子」という時代はもう終わり。
大きな音や派手な演奏が好きな女の子だって、全力でその気持ちを楽しんでいいんですよ。
実際、私の娘もある日「ピアノもいいけど、ドラムの方が気持ちがスカッとする!」と言い出して、教室の体験レッスンを受けてみたら思いのほかハマってしまって。
それからは、スティックを握る手つきにどこか自信すら感じるようになりました。
どんな楽器でも、「好き」という気持ちがあれば、それが一番の原動力になりますよね。
後悔しない楽器選びのために知っておきたいポイント
年齢や体格に合わせた「始めやすさ」って大事なんです
習い事って、始めるタイミングによって子ども自身の感じ方や続けやすさが全然違ってくるんですよね。
特に楽器は、年齢だけでなく体格や集中力によって向き不向きが変わってくることもあります。
例えば、手がまだ小さいうちはフルサイズのバイオリンやギターは難しく感じるかもしれません。
でも、最近は子ども用のミニサイズの楽器や、電子ピアノのように鍵盤が軽めで扱いやすいタイプも増えています。
そういった選択肢を知っておくだけでも「うちの子には無理かも…」という不安が減っていきますよ。
始めやすさって、モチベーションと直結していますからね。
最初の「できた!」という感覚が、楽器を好きになる第一歩なんです。
初期費用と月謝、続けるために必要なお金のこと
楽器の習い事は、やっぱり気になるのが費用のことですよね。
私も最初は「ピアノってどれくらいかかるの?」「バイオリンは本体だけじゃなくて弓とかケースも必要ってほんと?」と頭を抱えました。
実際には、楽器本体に加えてレッスン料、発表会の衣装代や会場費、場合によっては交通費など、意外と細かい出費が積み重なっていきます。
だからこそ「人気の楽器=うちの子に最適」ではなくて、家庭の家計やライフスタイルの中で無理なく続けられるかどうかを冷静に見ておくことがとっても大事なんです。
「好き」な気持ちを守るためには、「無理しすぎない」っていう土台も必要なんですよね。
自宅での練習環境って意外と重要
音が出る楽器を選ぶ場合、避けて通れないのが自宅練習の問題です。
たとえばピアノやドラムのように音量が大きめの楽器を選んだ場合、
「練習する時間帯」
「ご近所への配慮」
「防音グッズの有無」
など、気をつけたいポイントがいくつもあります。
うちでは最初、防音マットと遮音カーテンを使ってなんとか対応しましたが、それでも夜はさすがに控えめにするよう気をつけていました。
家のつくりや周囲の環境によっては、サイレント機能付きの電子ピアノや、音の小さな打楽器から始めるという選択肢もありますよ。
環境を整えてあげることは、子どもに「思いきり音を楽しんでいいんだよ」と伝えるメッセージにもなると思います。
“続けたくなる気持ち”は、親の関わり方で育てられる
どんなに素敵な楽器を選んでも、どんなに評判のいい先生についても、子ども自身が「やりたい!」と思い続けられなければ意味がないんですよね。
そしてその“続けたい気持ち”って、実は親の言葉かけひとつで大きく変わってくるんです。
例えば、「今日の練習、上手くできたね」と認めてあげることや、「うまくいかなかったけど、挑戦しててかっこよかったよ」と努力を見てあげること。
反対に「また間違えたの?」「練習サボったの?」と責めるような言葉が続くと、子どもはどんどん「楽器=しんどいもの」と思ってしまいます。
私は娘の練習がうまくいかなかった日に、思わずイラッとしてしまったことがあったんですが、泣きそうな顔を見てハッとしました。
それ以来、「今日は何が楽しかった?」って聞くようにして、気持ちの部分に寄り添うように意識しています。
楽器って技術だけじゃなくて、心で続けるものなんですよね。
親が気をつけたいこと
「性別による向き不向き」は“決めつけ”ではなく“傾向”として受けとめて
「男の子だから活発な楽器の方が向いている」「女の子なら見た目がかわいい楽器の方が続くかも」
そうした考えは、どこかに無意識で染みついてしまっていることもありますよね。
でも、それが“思い込み”や“決めつけ”になってしまうと、子どもの「本当はやってみたい」という芽をつぶしてしまうことにもつながります。
たとえば、女の子がドラムを「かっこいいからやってみたい」と言ったときに「女の子っぽくないからやめたら?」と水を差してしまったら、その気持ちはもう二度と戻らないかもしれません。
子どもの“自己選択”を支えることは、健やかな人格形成や将来への安心感につながる大切な要素です。
だからこそ、「向き不向き」はあくまで参考程度にとどめて、「やってみたい気持ち」を尊重してあげたいですね。
習い事は「家庭の中の優先順位」にも関わること
楽器の習い事って、レッスン料や発表会の参加費、楽器そのものの購入や維持費など、どうしても継続的な費用がかかってきますよね。
どんなに子どもがやりたがっていても、家庭の経済状況やライフスタイルに無理が出てしまうと、それがストレスになってしまうこともあります。
私も過去に「せっかく始めたのに、月謝の支払いが地味にきついな…」と感じて悩んだ時期がありました。
でもそのとき、無理せず一度立ち止まって「今のわが家に合った形で楽しめる方法」を探してみたんです。
レンタル楽器や回数制のレッスン、発表会なしのコースなど、選択肢って思っている以上にあるものなんですよ。
家計とのバランスを見て、できる範囲で子どもの興味を応援してあげる。
その姿勢だけでも、きっと子どもは感じ取ってくれます。
子どもと一緒に“選ぶプロセス”を大事にしてあげて
どんな楽器を選ぶかよりも大切なのは、「子どもがその楽器を自分で選んだ」という実感を持てることなんです。
親が一方的に
「これが人気らしいから」
「こっちの方が就職にも使えるかも」
と進めてしまうと、本人の中に“選ばされた”という気持ちが残ってしまって、途中でやめたくなったときに「やっぱり自分には向いてなかった」と後悔の形になってしまうこともあります。
でも逆に、自分で決めたことって、少しぐらい大変でも不思議と頑張れてしまうんですよね。
だからこそ、最初の「どれにしようか?」という段階から、体験レッスンを一緒に探したり、YouTubeで音を聴いてみたりしながら、「自分が選んだんだ」と思えるプロセスを一緒に楽しむことが、子どもにとって何よりの励みになるんです。
正解はないからこそ、子どもと一緒に「今のベスト」を探す
楽器選びに“絶対的な正解”なんてものはないんですよね。
たとえ最初に選んだ楽器がうまくいかなかったとしても、「やめた=失敗」じゃないんです。
むしろその経験があったからこそ、次の選択に活かせることもたくさんあります。
私自身、娘が最初に選んだバイオリンを半年でやめたときは落ち込みました。
でもそれをきっかけに、自分で「今度はフルートをやってみたい」と言い出して、そっちは3年以上続いています。
遠回りのように見えても、それがその子にとってのベストルートになることだってあるんです。
親ができることは、“今の子ども”を見つめて、その瞬間ごとに寄り添っていくこと。
「何を選ぶか」ではなく「どんなふうに選んだか」「どんな気持ちで続けているか」を大切にすることが、子どもの未来の安心と自信を育ててくれるんじゃないかなと思っています。
まとめ|本人の好きな気持ちを大切に楽器を選ぼう
楽器選びって、一見すると「どの音が好きかな?」「どれが人気なのかな?」っていう軽やかな迷いのように見えるかもしれません。
でも、実際は子どもがこれからどんなふうに音楽と関わっていくか、親がどんなふうにその時間を支えていけるか、もっと深くて温かい選択の積み重ねなんですよね。
私も、娘が「ピアノが弾きたい」と言ったとき、
「本当に続けられるのかな」
「ピアノって高いよね」
「発表会どうするの」
っていろんな思いが頭をめぐって、正直不安の方が先にきていました。
でもそのとき、「とりあえずやってみようよ!」と背中を押してくれたのは、本人の目の輝きだったんです。
心が動いてる瞬間って、親の迷いを一瞬で吹き飛ばしてくれるものなんですよね。
男の子にはこれ、女の子にはあれ、という分け方に頼りすぎず、費用や環境のことも無理なく考えつつ、「今この子がどんな音に心を動かされてるのか」を見つけてあげる。
それが、楽器選びでいちばん大切なことなんじゃないかなって思います。
たとえ途中でやめることがあったとしても、それは失敗じゃないし、そこから学べることの方がずっと多いから。
遠回りしたって、寄り道したって、自分の“好き”に出会えたことこそが、子どもにとっての宝物になるんです。
親はその“好き”を信じて、そっと見守ってあげる存在でいいんだと思いますよ。
この記事が、あなたとお子さんの楽器選びのヒントになれたらうれしいです。
そして、いつか家の中に小さな音楽が響く日がくることを、私も心から願っています。



